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電気料金のプランが続々と発表されてきています。数が多すぎて比較できない!と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は電気料金プランを比較すると気に考えるべき4つのポイントをまとめました。
電気プランを比べる4つのポイント
一覧にしてみると、このような4つのポイントが電気プランを比較する上で重要になります。
- Point1:ライフスタイルで比較する
- Point2:電気使用量単価で比較する
- Point3:割引・サービスで比較する
- Point4:こだわりで比較する
の4つのポイントにわけて、詳しく解説していきます。
まずは、ライフスタイルでの比較です。
夜得・朝得といったプランを耳にしたことがあるかもしれません。
ただ、実際にこれらのプランに変更したという方はまだまだ少数です。
何がどう違うのか?おトクなのか?
解説します。
ライフスタイルで電気プランを比較する
ライフスタイルで電気プランを比較する際のキーワードは
- 従量制
- 季時別
です。
ご自分の今のプランがどちらにあたるかわかりますか?
また、どちらが適切なのかわかりますか?
従量制の電気プラン
従量制の電気プランとは、「使用量に応じて一定の電気単価が加算されていくタイプ」のプランです。
使用量に応じて単価は1~3つ用意されているものが大半です。
自分が使った電気の量に応じて、電気使用料金が加算され、基本料金とそれを合わせたものが月々の電気代として請求されます。
電気単価は使用量によってのみ左右され、使う時間や季節は関係ありません。
これが、「従量制の電気プラン」です。
新電力からも新たな従量制の電気プランが数多く発表されています。
季時別の電気プラン
季時別の電気プランは、「使用する時間や季節によって電気単価が決まるタイプ」のプランです。
昼間と夜間、夏冬と春秋で電気単価が分かれていることが多いです。
一般的に、昼間より夜間、春秋より夏冬の料金が割安に設定されています。
また、一部では、週末に割安の料金単価を設定しているものもあります。
電気の需要が高い時間・時期の電気使用量をへらして需要の少ない時間・時期にずらしてもらうという電力会社の意図があります。
今のところ新電力からはまだ季時別の電気プランは出ていません。
あなたにおすすめのプランは?
ライフスタイルで電気プランを比較する場合、考えなければいけないのは
「在宅している時間」
です。
昼間家にいることが多い⇒従量制のプラン
夜以外ほとんど家にいない⇒季時別のプラン
を選ぶようにしましょう。
次のページではポイントの二つ目、「電気使用量単価で比較」です。
電気使用量単価は、19.43円や17.99円など決められています。
しかし、この数字だけでそのプランの単価が高いのか安いのか判断するのは難しいと思います。
特に新電力のプランを比較するときは、各社のホームページを見て判断しなければいけないので、高いのか安いのかいちいち比較するのは大変です。
そこで、高いのか安いのか判断する基準を解説していきます。
電気使用量単価で比較する
電気使用量単価が高いのか安いのか、すぐに判断するのは非常に難しいと思います。
「1段階料金が19.43円です」と言われてもはたしてそれが高いのか安いのかわかりません。
そこで、ここでは、最もベーシックなプランの全国平均をだし判断基準となる数字をお教えしたいと思います。
全国の平均の電気料金単価とは?
全国の一般電気事業者10社の最もベーシックなプラン(従量電灯Bや従量電灯A)の電気使用量単価の平均を算出しました。
その結果、1段料金の平均は20.22円/kWh・2段料金の平均26.12円/kWh・3段料金の平均は29.10円/kWhとなりました。
つまりそれぞれの段階で、この基準より高いか安いかでそのプランが安いのか高いのか判断でます。
新電力プランと平均を比較
さっそく、上の全国平均と新電力の電気プランを比較してみます。
ENEOSでんきを例に考えてみましょう。
このようにENEOSでんきの電気使用量単価は
- 1段階:20.76円/kWh
- 2段階:23.26円/kWh
- 3段階:25.57円/kWh
となっています。
全国平均の値と比較すると、1段階はほぼ平均の値、2段階・3段階は割安となっています。
つまり電気を多く使う人はおトクになるプランです。
一方で、少ししか電気を使わない人は今のまま一般電気事業者のベーシックなプランを使った方がおトクになります。
ここで、ひとつ注意しておきたいのが、段階料金の区切りは電力会社が自由に決めるということです。
一般電気事業者では、0~120kWh・120~300kWh・それ以上となっています。
例に出したENEOSでんきもこのパターンです。
しかし、新電力の中には0~140kWh・140~320kWh・それ以上といったように変則的な段階にしているものもあります。
ちょうど境目あたりの電気使用量の方は注意する必要があります。
次のページではポイントの3つ目「割引・サービスで比較」と4つ目「こだわりで比較」を解説します。
新電力は様々な割引やサービスを展開しています。
セット割や長期契約割引・ポイントサービスなどです。
具体的にどのようなものがあるのか、またどうやって選ぶのか考えてみましょう。
割引・サービスで比較する
新電力の参入によって電気の割引の選択肢が大幅に増えます。
割引の主なものは以下の4つです。
- セット割
- 長期契約割引
- サービス優待
- ポイント還元
セット割
電力自由化によって最も大きな変化のひとつがこのセット割です。
新電力は、それぞれの他のサービスと電気を合わせて契約した人に対して割引を実施します。
これがセット割です。
具体的な例はこのようになっています。
- 東京ガス:ガスとセットで月250円割引
- ENEOSでんき:石油が1円/L割引
- auでんき:携帯とセットで1~12%キャッシュバック
- 東急:ネットとセットで月350円割引・定期の割引
一部の例ですが、それぞれ今までのサービスとセットで割引になります。
各社加入条件等があるのでそこは確認してみてください。
長期契約割引
携帯やインターネットでおなじみの長期契約割引も今後増えてくると思われます。
1年や2年の契約をすることで割安になるというものです。
電気の場合は、引越しなどやむを得ない場合には解約手数料が免除になるという救済措置を用意している会社もあります。
解約手数料は、2,000円前後が一般的なようですが、プラン内容・契約期間で変動します。
サービス優待
電気の契約をすることで通常有料のサービスが無料になったり格安になったりします。
- 東京ガス:電気契約者はcookpadの有料サービスを利用可能
- coop:個別配送が無料に
まだまだ発表されているものは少ないですが、これから増加していくでしょう。
ポイント還元
ポイントの還元が始まるのも電力自由化による大きな変化のひとつです。
TポイントやPontaポイントなど普段の生活の中で使えるポイントを電気代に応じて貯めることができるようになります。
こだわりで比較する
最後の比較ポイントは、「こだわり」です。
料金だけではなく付加価値で電気をきちんと比較したいという方向けのポイントです。
こだわりのポイントは2つです。
- クリーンなエネルギー
- 地元のエネルギー
クリーンなエネルギー
地球環境を考えたクリーンなエネルギーにこだわりたい。という方に選んでほしい電気プランです。
原発で発電した電気を使っていないことや、再生可能エネルギーの割合が比較する軸になります。
今のところ、大々的にクリーンを売りにした新電力のプランはまだ登場していません。
今後登場してくると思われます。
しかし、クリーンと謳うためには、厳密に再生可能エネルギーの割合や発電方法を公開する必要があります。
需要量に依存してしまう電気の場合、厳密な発電元を公開するのは大変なので、電力会社もなかなかクリーンなプラン発表に踏み切れていないのです。
地元のエネルギー
地元で発電した電気を地元で販売する。
そんな地産地消の動きが電気にも広がっています。
地域に密着した電力会社が誕生する日も遠くありません。
いかがでしょうか。電気プランを比較する上で重要な4つのポイントをまとめてみました。
1ページ目の図でひと目でわかるようになっているので忘れた時はまた復習してみてください。