電気の安定供給とは
電力自由化の話題となると、電力の安定供給という言葉がよく見られますが、そもそも安定供給とはどういった意味なのでしょうか。
電力の安定供給の意味
電力の安定供給とは、電力の需要と供給が一致している状態です。
なぜ安定供給(需要と供給が一致している状態)が必要なのかというと、電気の周波数を安定させるためです。
電化製品は、特定の周波数でなければ機能しなくなるため、周波数が乱れれば、ほぼ全ての電化製品が動かなくなります。
安定供給が懸念されている理由
一番の理由は、電力会社が管理する地域と人数が変動しやすくなるためです。
従来、10の電力会社がある特定の地域で特定の人数に対して、電力を販売してきました。
つまり、ある程度決められた状況下で、決められたことをやっていれば安定供給は守られました
。しかし、電力自由化が開始されれば、500以上の電力会社が、その会社自身で、全国に散らばる消費者に向けて電力を販売します。
更に、消費者の契約変更の可能性もあるので、会社ごとが管理すべき人数も変動的です。
つまり、変動する地域の変動する消費者に向けて電気を販売することになり、需要に対して細かく供給を調節する必要があります。
これを実際に行うことは、仕組み上難しいとされていました。
安定供給はされないのか。
ここまでの話だけを読んでいると、では安定供給は難しいのではないかと感じる方が多いかと思います。
このような状況を、電力に関する取り決めと機械(スマートメーター)の両面で解決しようとしています。
電力の安定供給に関してご理解いただけましたでしょうか。次回は、電力の安定供給を支えるカギとなる取り決めとスマートメーターに関して掲載いたします。