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電力会社、3社が経常赤字を発表。

一般電力会社3社、九州電力、関西電力、北海道電力が4年連続赤字

原発稼働停止による赤字

一般電力会社10社の平成27年3月期連結決算が4月30日にでそろいました。
10会社中3社、九州電力、関西電力、北海道電力が原発稼働停止による、火力発電等に利用するための燃料コストが増加したこと等の理由から、4年連続経常赤字となりました。
赤字となった3社は他の一般電力会社に比べ原子力発電の比率が高かったため、このような結果となりました。
具体的には、22年度末の東京電力と中部電力の原発比率は、それぞれ13%と28%であるのに対して、今回経常赤字となった3社は39%~44%と原発に依存していました。

値上げと各種削減による黒字

これに対し、今回黒字となった7社は電気料金の値上げや、経営効率化、燃料費削減などにより、黒字化に成功しました。
しかし、これらの黒字対策も、火力発電の修繕工事先送りなど一時的なものが多いため、業績が黒字で定着するか否かの見通しは立っていません。

これからの戦略

現状でも10社中3社が赤字となった、一般電気事業者。電力自由化によって、今後も多くの新電力会社が参入してくる中で、どのように収益を確保していくのかが課題となりそうです。
行為課題に対して、一般電気事業者は各社各様の戦略で対応していく見込みです。
例えば最近では、東京電力とソフトバンクの業務提携が印象的でした(http://www.asahi.com/articles/ASH4Z7GNNH4ZULFA046.html)。
こういった一般電気事業者が異業種の会社と提携を結ぶケースも増加しそうです。

参考:http://www.sankei.com/economy/news/150430/ecn1504300046