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電力を自給自足する「環境発電」って?

環境発電

環境発電とは、電池やケーブル等による電力供給を必要とせず、身の周りに存在する微弱なエネルギーを上手く回収し発電する技術のことです。

エネルギーを回収することを収穫に例えて、「エネルギーハーベスト」とも呼ばれています。

環境発電のエネルギー源は様々なものがありますが主に以下の4つに分類されます。

◆光エネルギー

太陽光や蛍光灯、LEDなど照明からの光エネルギーを収集し電力を得る方法です。

光エネルギーを利用して発電する方法は光発電と呼ばれています。

◆振動エネルギー

モーター、エンジンなど機械の発する振動や橋や道路などの建造物が発する振動エネルギーを収集し電力を得る方法です。

これは振動発電と呼ばれ、発電床など既に製品化されているものもあります。

◆熱エネルギー

モーターや空調、暖房の配管から発せられる熱エネルギーを、温度差が発電材料となる熱電モジュールを通じて電気へと変換します。

このように熱エネルギーを利用して発電する方法は熱電発電と呼ばれます。

◆電磁波エネルギー

テレビやラジオ、放送局や携帯基地局からの電磁波をターゲットとし、アンテナによって電気エネルギーへと変換します。通称電磁波発電です。

これらのエネルギー源は常に一定ではなく、得られるエネルギーも小さなものです。

そのため利用先も限られていますが、今最も環境発電の用途として期待されているのがセンサーです。

例として自動車のタイヤの空気圧モニタリングシステムでは、センサーをタイヤにつける必要があるためケーブルを使って電力を供給することはできません。

そこで振動エネルギーを利用した環境発電が有効となってくるのです。

日本ではまだまだ環境発電は実証段階と言えます。

エネルギーの効率的な利用が叫ばれる中、環境発電が救世主となってくれる日はそう遠くないかもしれません。