雷と言えば落雷により大都市の交通網が麻痺する程のすさまじい電力エネルギーです。
この雷のすさまじい電力を電気利用すれば、電力供給不足による停電の心配はなくなる筈!
子供から大人まで一度は考えたことがある疑問、雷の電気利用は可能なのでしょうか。
雷の電気利用は可能か
雷の持っている電気
そもそも雷というのは、大気が不安定になることで摩擦が起き、その為に発生する静電気だと言われています。
落雷をした時には電圧は200万ボルト~2億ボルト、電流は1000アンペアから20万アンペアにもなり、一般家庭
に必要な電圧の約100万倍と言われています。
雷の電力が高すぎて電気利用はできない
この雷のエネルギーを集めたいところですが、あまりにも威力が大き過ぎて集電するバッテリーがない、というのが現状です。
また、電気は生ものであり備蓄することができないものです。
それだけの大きなエネルギーを一度は受け入れることができても保管しておくことができなければ無駄になっしまいます。
電力会社があるだけに、それ以上投資しても雷の電気備蓄の為に技術を開発するという企業はまだ現れていません。
天災を電気利用するのは至難の業
雷はどこに発生するか分からず、発生しても一瞬で終わることから「狙いを定めて」集電することは非常に困難なのです。
常に同じ場所に落雷をすることが分かっていればもっと前向きに考える人も出てきますが、日本全国各所でいつ発生するか分からない雷を相手にするよりは、確実に発電できることを考えるべき、というのが現状となります。
雷の電気利用ができれば素晴らしい事ですが、全国各地に集電装置が設置され、それを送電するラインが開発されない限り難しいと言えます。