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関西電力を使い続けるメリット

関西電力から乗り替えても大差がない!?

 

まず4月1日から政府の法改正によって電力の自由化が始まって、電力を販売出来る会社が増えることになります。そうやって新規参入する会社が増えることは良いことだと正直思います。しかし、私は数社ほどそのプランとかを見させていただきましたが、正直これというプランやサービスがないように思います。というのも、電気代は確かに高いですが節約次第でどうにかなるのも現状です。使っていない電気を止めたり、夏の冷蔵庫だってカーテンをしていれば冷気は逃げませんからそこまで電力は必要なくなります。それに冷房だって最近の家電は省エネとかエコがブームですから数十年前や数年前と比べても大分消費電力は減ってきています。実際に冷房をかけっぱなしの部屋の電気代はそんなに高いものではありませんでした。そんな電気代をたかだか5%の割引が適用されたからといって、関西電力から乗り替える理由にはならないと思うのです。例えば10000円の電気代でも500円程度しか変わらないのです。それに新規参入の会社は何かと提携しているケースが大半ですから、乗り替えただけではサービスは受けることが出来ません。例えば携帯キャリアが行っている会社に乗り替えようと思っても、そのキャリアの携帯を持たないと意味がありません。格安SIMカードを持っている人にとっては携帯キャリアにまた戻ってしまうとマイナス要素でしかありません。

 

関西電力から乗り替えても最初はリスクがある可能性も…

 

それにもしも関西電力から顧客がどんどん少なくなってきたとします。少なくなってきた段階で私は関西電力が黙っているわけはないと思うのです。現段階では、関西に住んでいる人でもご存知ない方が大勢いらっしゃいますが、実は今年1月18日から関西電力は新サービスを提供しています。それは「はぴeみる電」というサービスで、内容は2つあります。そのうちのひとつが、電気ご使用量お知らせ照会サービスに登録している人限定となってしまうのですが、月額100円で水漏れ・ガラスの破損・玄関の鍵の紛失などを24時間365日体制で受付けて、応急処置を行ってくれるのです。それともうひとつが、普段よく使う飲食店に宿泊施設、国内に20万件以上の利用料金を優待価格にて利用することが出来るそうなのです。要は、新規参入が名乗りを挙げている段階から関西電力ではこういったサービスまで展開していたのです。これでもしも顧客が減っていけば、更に新しいサービスで対抗せざるを得ません。そうなった時には、関西電力こそ電力供給の本家ですから、とてつもない良いサービスが受けられるように思います。それに現段階のサービスでも安くて非常に便利なので、乗り替えを見送って利用するのもひとつの選択だと思います。

 

関西電力から乗り替えない方が良い可能性もある

 

 

実は平成22年度を皮切りに電気料金はゆっくりと値上げしている事実をご存知でしょうか。更に具体的に言うと平成22年から平成25年度にかけては約28%も電気価格は上昇しているのです。そして関西電力はものの見事に東京電力と並んで全国トップクラスに電気料金が高くなってしまっているのです。そしてコンビニ最大手セブンイレブンの関西に出店している大半の店舗も関西電力からの供給を撤退して東京電力に乗り替えているというのです。しかし、こうした動きはあまりよくないと言えます。実は電力の自由化に関してはイギリスに前例があるのです。しかしイギリスでは失敗に終わってしまって、今や違う政策で持ち直しているような状況なのです。結果として現在では、自由化以前の会社がもうほとんど残っていないようなのです。結果として我々日本も自由化が進むと価格競争が起こって電気料金が下がるところで止まれば良いのですが、関西電力がセブンイレブンのようにこのまま次々と契約している会社が撤退して一旦破たんしてしまい、違う会社が参入して電気料金が再び上がってしまう可能性だってあるわけです。そういった将来を見据えると関西電力から乗り替えない方が、かえってメリットになるかもしれません。