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遮断器の働き

遮断機

遮断器とは

圧縮空気、真空、カス、油はアークを吹き消す仲間

遮断器の働きの一つは、通常の使用状況の中で、設備の点検や保守の際に電気回路を切ることができる機能をもっていることです。
さらにもう一つの大切な機能として、回路が何らかの原因で短絡(ショート)事故などを起こしたときに、自動的に電気回路を遮断して、回路の安全を守ると言うことがあります。

電気の流れている回路を切るときに、電流は流れ続けようとする性質があるため、火花(アーク)が発生しますが、大きな電流になるとスイッチを切るときには、この火花を消す(アークを消弧する)特別な対策が必要になります。

遮断器の分類

遮断器はアークをどのように消弧するかによって、次のように種類が分かれます。

・空気遮断器(ABB):高気圧の圧縮空気を備え、遮断の際に生じるアークに噴き付けて消弧します。遮断の際の騒音が大きいです。
・真空遮断器(VCB):真空バルブの中でアークを遮断します。真空中ではアークは持続しにくいと言う性質を利用したものです。
・ガス遮断器(GCB):高い圧力の六フッ化硫黄(SF6)ガスをアークに吹き付けて消弧します。遮断に対する信頼性が高く、遮断電流は20~50キロアンペアの性能をもっています。
・油入遮断器(OCB):タンク中に絶縁油を満たし、故障電流による電路の開閉を油の中で行うものです。