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衣類の工夫で暖房器具にかかる電気代が34%節約できる。

衣類の工夫で省エネ

現代の生活には、エアコンなどの冷暖房器具は必需品になっています。
どの家庭にも、冷暖房器具は、1台どころか、部屋の数だけ設置されているご家庭も多いようです。しかし、冷暖房器具などのなかった時代、人々は、衣類の工夫によって、暑さ、寒さをしのいでいました。そうした衣類の工夫は、冷暖房器具を使った現代の生活の中でも、省エネや節電に役立てることが出来ます。むしろ、冷暖房器具に頼りすぎず、衣類の着方の工夫で、夏、冬を過ごすほうが、健康にもよいといえます。

体感上昇温度

寒い冬には、セーターを一枚着るだけで、体感温度がアップするのが分かります。
衣類による、体感温度の違いについてのデータもあります。例えば、室内でカーディガンを1枚羽織るだけで、体感温度は2.2度上がります。ひざかけをすると体感温度は2.5度上がります。体の下のほうを暖めると、血液の流れがよくなり、体全体に温かい血液が流れるからです。ソックスをはくと、0.6度体感温度が上昇します。

熱の特性を把握した工夫

また、冬の衣類の着方については、厚いセーターを一枚着るより、薄くて軽いインナーやセーターを重ね着した方がよいといわれます。
というのも、重ね着することによって、衣類と衣類との間に空気の層が生じ、そこに熱が蓄えられるからです。空気は熱を伝えにくい最良の断熱材なのです。空気が熱を蓄え、断熱材としての役割を果たすため、保温効果が高まるのです。足首やひざを温めることは体全体を温めることにつながりますが、その場合も、靴下を重ね履きすると、より保温効果を高めてくれます。登山用の衣服の場合、厳しい気象条件のもとで体を守るために、下着、中間着、上着の3層構造のレイヤード(重ね着)が基本とされています。それも、空気の層によって、体の保温効果を高めてくれるからです。

吸水性がないと体温低下に

汗をかきやすい方は、下着に吸放湿性のある素材を選ぶとよいでしょう。汗をかいても、すぐに吸収し、乾かしてくれます。綿素材の下着の場合は、吸湿性には優れていますが、速乾性がないので、ベトつき感が残ります。また、体温を奪って体に悪影響を及ぼします。

寝具は保温性の高いものを

冬の寝具も、保温効果の高い素材を選ぶことが、快適な睡眠を得る基本です。冬の寝床の温度は、32度~34度くらいが理想といわれます。冬の寝具の素材としては、羊毛、羽毛、綿など天然素材が適しています。中でも、羽毛布団は、空気をたくさん含んでいますので、軽くて保温効果が高いのです。室温が低くても、快適な睡眠を得られるので、暖房の消費電力を34%ほど減らせるといわれます。寒い季節には、衣類やお布団を暖かくして、暖房の省エネを図ることが大切です。

・室内でも適度な防寒!
・重ねて空気の層を作る!
・下着は吸水性のいいもの!
・寝具は保温性で選ぶ!

室内だと防寒対策は手を抜いてしまいがちですが、最も手軽な暖房器具の電気代節約になるので、室内生活を見直してみましょう!