自然独占

ある産業の構造的特性から、一社が独占して生産を行う事が最も経済効率的である場合、「その産業は自然独占である」というような言い方をします。

単一の財を生産する（範囲の経済性を考えない）産業では、規模の経済性がその産業において成立する場合に自然独占性を有することになります。自然独占性が認められた産業では、原価割れの参入等長期的に非効率になる新規参入を規制する代わりに、独占力の行使を防ぐため、独占企業の価格設定に公正報酬率規制やヤードスティック規制、プライスキャップ規制と言った価格規制を掛けます。