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CO2フリー水素の実現へ

経済産業省は二酸化炭素排出フリー供給システムの確立を目指し、検討を始めています。

3つのフェーズでシステム確立を目指す

水素・燃料電池戦略ロードマップにおいては、よりCO2の排出が少ない水素供給構造を実現していくため、将来的には再生可能エネルギーの活用等を進めていくことが必要とされています。2040年頃をターゲットとして、トータルでのCO2フリー水素供給システムの確立を目指すこととされ ています。

フェーズ1

フェーズ1では水素利用の飛躍的拡大や、燃料電池の社会への本格的実装を目標とします。2020年頃を目処にFCV(燃料電池自動車)の、ハイブリッド車の燃料代と同等以下の水素価格の実現や、2020年代後半に水素ステーション自立化 、2030年頃を目処にFCV80万台程度の普及を目指していきます。

フェーズ2

フェーズ2では水素発電の本格導入や大規模な水素供給システムの目標とします。水素供給システムに関する開発や実証の加速化、水素供給国との戦略協力関係の構築や需要拡大を見据えた安価な水素価格の実現をすることにより、2030年頃を目処に海外での未利用エネ由来水素の製造、輸送・貯蔵の本格化や発電事業用水素発電の本格導入を目指します。

フェーズ3

フェーズ3では水素供給体制の構築見通しを踏まえた計画的な開発・実証をすることにより、トータルでの二酸化炭素フリー水素供給システムの確立を目指します。2040年頃を目処にCCS(二酸化炭素貯蔵)や国内外の再エネの活用との組み合わせによる CO2フリー水素の製造、輸送・貯蔵の本格化を目指します。

出典:経済産業省