経営学や経済学で良く使われるPDCA(Plan Do Check Action)サイクルですが、実は節電を行う上でも重要となってきます。PDCAサイクルに節電を当てはめて考えてみましょう。
◆Plan:まずは具体的な数値を知る
節電目標を立てる際に必要なのが、「前年の電気料金の請求書」や「検針票」です。ここから、前年夏のピーク時間帯の「使用最大電力」を割り出してきましょう。
それぞれのオフィスでどれだけの電力量を抑制すればいいのか、具体的な数値をここできちんとはじき出し、それを「節電目標」とします。
◆Do:タイミングを見極めて実行に移す
節電目標に沿って、節電対策を実行していきます。職場の知恵を集めてルールを作ってみるのもいいでしょう。
自ら作ったルールは責任感が生じ実行に移されやすくなります。
また、電力の最大需要のタイミングは職場によって異なります。デマンド監視制御器を導入して電力使用状況を把握しましょう。
◆Check:データの検証と公表
特別な機器が無いと電力の見える化が図れない訳ではありません。これまで実行してきた対策案がどれだけ効果を上げているかを、一番明確に表してくれるのが、電力会社が発行する「料金請求書」です。電力使用量だけでなく、照明用と動力用に分けた計量や、各階ごとの計量など、さまざまな計測結果が出ています。
これらの「データ」「計測結果」をきちんと検証し、公表することで、現状の節電対策のどこを改善していけばよいのかが一目でわかるようになり、Actionへとつなげることが出来るのです。
◆Action:ここまでで判明した問題点をまとめ、管理標準や計画プログラムの見直しをはかっていきます。
効果的な節電を長期間続けるためにはこのPDCAサイクルを回していくことが大切です。
PDCAサイクルを意識した節電を行い効果を最大限に引き出しましょう。