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短絡容量

電力系統のある地点で3相短絡事故が発生した時に、事故点に流れ込む電気の量を「容量(MVA)」で表したものを短絡容量と言います。この電気の量を電流(A)で表したものを短絡電流と言います。

事故発生時に事故点を系統から切り離さなければ、事故はいつでも継続し、電力流通設備の破壊に至り、より大規模な事故に波及してしまう事から、事故が発生したら素早く遮断機で事故点を切り離さなければなりません。短絡電流は電力系統に連携している全発電機から事故点に流れ込んできます。(オームの法則に従い、それぞれの発電機から事故点までの送電線などの抵抗[正確にはインピーダンス]に反比例した事故電流が流れてきて、その合計が事故点の短絡電流になります。)

このため、電力系統に発電機を多くつなげばつなぐほど短絡容量は大きくなり、遮断機の遮断能力の限界に近づいてきます。短絡容量は発電機の電力系統への新規連系の際の大きな制約の一つです。