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浜岡原子力発電所の再稼働は可能か?

浜岡原子力発電所

中部電力が16日に静岡県にある浜岡原子力発電所3号機について再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請しました。今回はそのことについて簡単に説明したいと思います。

 

浜岡原子力発電所3号機に関して

浜岡原子力発電所は静岡県にある原子力発電所です。東海での南海トラフ地震予想震源域にあり、活断層が直下にあるとまで言われており、再稼働に関して否定的な意見が多いです。また今までは高さ10~15mの砂丘で高さ8mまでの津波だったら防げるとされていましたが、2011年に起こった東日本大震災における原子力発電所事故の教訓を受けてより高い津波対策が必要とされています。

浜岡原子力発電所3号機の出力は110万キロワットとされています。

 

浜岡原子力発電所の現在

今後の再稼働のため浜岡原子力発電所では政府が想定する南海トラフ地震にむけた耐震性などを強化しています。具体的には

・ピラミッドのような安定した構造…基礎の面積を広く、厚く、また壁を厚くし、重心をさげることで地震に強い構造にしています。

・岩盤に直接設置…地面を20mほど掘り下げて、固い岩盤に直接設置しています。一般的に硬い岩盤での揺れは表層地盤に比べると半分ほどになります。

・小さな揺れでも自動停止

原子炉建屋地下2階にある地震計が120ガルを感知すると原子炉は自動的に停止するようになっています。

他にも津波の侵入を防ぐため高さ22mの防波壁の設置や津波の侵入による非常用装置の停止の際の対策も徐々に進められています。

 

浜岡原子力発電所の稼働申請に関して

すでに2014年の2月に現在稼働停止中の浜岡原子力発電所4号機の再稼働の審査を要請していますが地震や津波の議論に時間がかかりいまのところ審査が終わる目途は立っていません。周辺自治からの反対も強く今回審査を申請した浜岡原子力発電所の3号機に関しても再稼働は厳しい状況です。