洋上風力発電とは
洋上風力発電とは主に海洋上における風力発電のことであり、洋上だと陸上に比べるとより大きな風力が得られるため、ヨーロッパを中心に普及しています
1991年に史上初めて洋上風力発電所が建設されたのはヨーロッパのデンマークでした。
そんな洋上風力発電の先進国であるデンマークの風力発電機大手、ヴェスタス社と日本の三菱重工業の合弁会社が製造した洋上風力タービンが英国沖の巨大風力発電施設の採用有力候補になったので紹介したいと思います。
洋上風力発電設備専業合弁会社
三菱重工業とヴェスタス社の洋上風力発電設備専業合弁会社は欧州最大級のエネルギー企業であるE.ONが英国で進めるランピオン洋上ウインドファームプロジェクト向けに出力3450kWの洋上風力発電設備を116基受注しました。総出力は40万kWに達します。
ランピオン洋上ウインドファームプロジェクトは英国政府が推進する洋上風力発電の拡大計画の一環で、年間の発電量を13億kWhと想定していて、イギリスの一般家庭約30万世帯分の発電量になります。
イギリスは島国であることを生かしてこのように洋上風力発電の推進を政府が中心となって進めています。日本も同じ島国として今後洋上風力発電を増やしていきたいとこですが、欧州との気候・海象条件が異なっていることなどから、欧州で行われているものをそのまま適用はできません。また日本側と太平洋側でも自然条件が異なることもあり、洋上風力発電の普及に向けて課題が多い状況です。その中日本の企業が製造に参加した洋上風力発電タービンが世界的にも大規模なプロジェクトに抜擢されたのは明るい話題と言っていいでしょう。