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沸騰水型原子炉(BWR)

 

沸騰水型原子炉は軽水炉というタイプの炉の一つで、主に東日本で使用されています。2011年に事故が起きた福島第一原子力発電所も沸騰水型原子炉です。

軽水炉とは?

原子炉にはいくつかのタイプがありますが、日本では、「軽水炉」というタイプを使っています。現在、世界でもっとも広く使われているタイプの原子炉です。軽水(普通の水)が減速材(原子炉において中性子と核燃料を効率よく反応させるために用いられるもの)と冷却材(、核分裂によって放出される熱を、原子炉から取り出す役割を果たす流体)に兼用されているのが特徴で、燃料には濃縮ウランを用います。軽水炉は、蒸気を発生させるしくみの違いによって沸騰水型原子炉(BWR)と加圧水型原子炉(PWR)の2種類に分けられます。

沸騰水型原子炉(BWR)の仕組み

原子炉圧力容器に入っている燃料が核分裂することにより、周りの水が熱せられ、水は蒸気になり、そのままタービンに送られて発電機を回します。構造はシンプルですが、蒸気は放射性物質を含む水からつくられているため、タービンや復水器についても放射線の管理が必要となります。

出力は約100万kWで、日本では東芝や日立が供給しています。通常、出力を一定にするには、炉心を流れる冷却水の調節によって行います。制御棒の操作により、原子炉の起動、停止など、急速な反応速度変化を制御します。

開発したのは米国のGE社で、1960年に運転開始したDresden1号がBWRの最初の炉です。日本における商用炉では、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、中国電力各社の全原子力発電所は沸騰水型原子炉を利用しています。

 

出典:四国電力株式会社