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東邦ガスが小売電気事業者への登録を申請

東邦ガスはガス供給エリアである愛知、岐阜、三重の3県で来春から電力の小売りに参入します。同社の安井社長は記者会見で「5年間で10万キロワット」の販売目標を掲げ、ガスと電力のセット割などで顧客獲得を目指していくと発表しました。

 

都市ガス大手4社の電力参入が確定

一般家庭向けの電力販売を表明している東京ガス、既に小売電気事業者への登録を済ませている大阪ガス、小売電気事業者への登録を行った西部ガスなどガス会社が大きく動き出しました。電力とガスはライフラインとして親和性が高く、国民調査の結果からもガスと電力のセット割提供は多くの期待が持たれており、ガス会社の参入は当然と言えば当然の結果と言えます。

 

2017年4月のガス小売り全面自由化も影響

ガス会社の参入には、2017年4月に予定されているガスの小売り全面自由化も影響しています。ガスの小売り全面自由化は電力の小売り全面自由化の一年後に開始されるため、ガス×電力のセット割はガス会社が先行できます。先行者メリットを最大限生かし、顧客を囲い込むことでガスの小売り全面自由化に備えたいと考えられます。

 

ニチガスや準大手の動きも

東京電力と電力・ガス販売事業で業務提携をおこなうことを発表したニチガスや、静岡ガスの電力販売会社であり小売電気事業者としての登録が完了した静岡ガス&パワーなど、各地でガス会社の動きが活発になっています。他社との提携で販路拡大を目指す企業や、自らのサービス提供エリアの顧客をつなぎとめる為など、各社の販売戦略や今後の事業展開に注目が集まっています。

 

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