東北電力は12日、記者会見で女川原発2号機と東通原発1号機の再稼働を2017年4月以降にすると発表しました。
安全対策の工事や原子力規制委員会の審査に、より慎重になり時間をかけていく方針のようです。
東北電力の井上茂副社長は「何よりも大事なのは原子力発電所の安全性の向上。更なる安全レベルの向上に取り組んでいきたい」と記者会見で強調しました。
原発再稼働が延期になると発電コストの高い火力発電に頼らざるを得ません。
今回の原発再稼働見送りによって年間670億円ものコスト増になると試算されました。
電気料金に変化はないのでしょうか?
井上副社長は「現段階では値上げは考えていない」と記者会見で述べました。
発電コストの増加は企業グループを挙げた効率化で吸収し電気料金の値上げには至らないように取り組んでいくようです。
原発再稼働延期による発電コストの増加は、安全の対価として仕方ないのかもしれません。
村井嘉浩宮城県知事も報道陣に対し「安全性を横に置いて稼働を急ぐべきではない」と語っています。