東京電力は14日、アラブ首長国連邦(UAE)の発電・海水淡水化プロジェクトに参画している「ITMI社」への出資比率を35%から50%へ引き上げたことを発表しました。
その際、三井物産が保有するITMIの株式を全て取得したようです。
株式取得に費やされた額は明らかとなっていません。
ITMIは現地の政府系企業と共同でUAEの発電・海水淡水化プロジェクトに参画している投資会社です。
アラブ首長国連邦はOPEC(石油輸出国機構)の主要な加盟国でもあり、豊富な石油資源で知られています。
更に、東京電力とは天然ガスの輸入に関して長期契約していることもあり、首都圏の電力供給においては馴染みのある存在と言って良いでしょう。
海水淡水化は、水道水の確保や工場においての真水需要を満たすために行われます。
今回のプロジェクトでは220万キロワットの発電出力に加え日量65万トンもの海水淡水化能力を持つプラントが運営されています。
東京電力は同プロジェクトに出資拡大をすることにより海外での安定収入拡大に繋げていくようです。