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東京ガスが連合結成。ガス会社が本気になる電気市場。

11月24日付けで、東京ガスが中堅ガス会社との提携を相次いで発表しました。

提携を発表したのは5社

今回東京ガスと提携を発表したのは以上の5社です。

5社とも現在は東京ガスがガスを卸供給しているという関係にあります。

5社合わせると50万件の既存顧客があるとされています。

総合エネルギー会社への変貌を急ぐ東京ガス

電力会社に次ぐ、電力自由化の大本命と目されるガス会社。

業界最大手の東京ガスも電力供給へ本腰を入れていく予定です。

1月に開始される予定の電力の事前予約の事前予約を既に始めているとも報じられています。

また、先月の記者会見では、

「東京ガスという名前で電力販売をすることに違和感はある」

という旨の発言もありました。

既存の都市ガス事業と共に、電力小売販売をもう一つの主要事業と位置付けて、積極的に展開していくアピールが続いています。

最終的には、総合エネルギー会社としての変貌を望んでいるのが東京ガスです。

変貌を急ぐ背景は?

背景には、オール電化の台頭や2017年に控えるガス自由化があると言えます。

ガス供給事業者としてオール電化は、顧客流出につながっていましたが、電力供給を行えば、オール電化世帯まで取り込むことができます。

また、電力自由化が行われる2016年の翌年2017年4月には都市ガスの自由化が実施される予定です。

東京ガスは、電気では新規参入事業者、挑戦者という立場ですが、ガス事業では逆の既存の事業者の立場になります。

顧客流出を恐れる東京ガスは、ガス自由化も見据えての電力自由化と言えるでしょう。

とはいえ、ガスと電気は同じエネルギー業界です。

親和性が高く、安定供給などのノウハウもガスで蓄えたものがあります。

システムの違いや制度の違いはもちろんありますが、消費者としての安心感も高いと言えるでしょう。

東京ガスが総合エネルギー会社として化ける日は近いのかもしれません。