大阪ガスが2016年4月に開始が予定される電力自由化に向け、卸先である関西の都市ガス事業者と提携を検討していことが産経新聞の取材で明らかになりました。
参照:http://www.sankei.com/west/news/151215/wst1512150008-n1.html
提携先としては、6社・20万世帯
大阪ガスが提携を検討しているのは近畿圏を中心とした6社の事業者で、計20万世帯を顧客として抱えています。大阪ガスは2014年時点で、約720万世帯にガスを提供している大手都市ガス事業者で、2016年の電力自由化・2017年の都市ガス自由化に向け、更なる顧客獲得を目指し、今回の提携を検討しているとのことです。
初年度の獲得目標は20万世帯
大阪ガスの提供エリアである近畿圏の電力提供は現在、関西電力が行っていますが、大阪ガスが行っている関西電力の家庭向け電気料金との比較ができるシミュレーションに申込予約している世帯が5.5万世帯で、販売目標の1/4の数に達しているとの事です。既存顧客への販売を中心に今までリーチできていなかったガス顧客以外の獲得も目指し、目標である20万世帯を達成したいとのことです。
ガス会社の動き
11月24日には、都市ガスの最大手である東京ガスが中堅ガス会社との提携を発表したのが記憶に新しいですが、都市ガス会社の動きが活発になっています。その背景には2017年の都市ガス自由化が関係しており、1年前倒しで行われる電力自由化での顧客獲得を行うことでガス自由化での顧客流出を防止したいという思惑があることが見て取れます。
大阪ガス・東京ガスともに、電力の小売りに必要な小売電気事業者の登録も完了しており、既存電力会社・その他参入企業との激しい顧客獲得争いが予想されます。
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