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日韓を海底ケーブルでつなぐ計画とは

海底ケーブル

昨年2014年9月に、韓国の中央日報が日韓を海底ケーブルでつないで相互に電力融通ができる体制を作ることを検討していると報じました。

この報道では、釜山から対馬、福岡をつなぐ電力海底ケーブルを敷設して韓国と日本との間で電力融通を可能にするというものでした。

しかし、韓国側の報道だったので、脱原発を目指して電力が逼迫する日本に安定して電力供給ができている韓国から電力を融通することができる画期的なシステムとされていました。

また、中央日報の記事の中ではソフトバンクの孫社長もこの計画に賛同し、計画を進めていると報じていました。

 

日韓海底ケーブルの実現

この報道がされてから約半年。

実現に向けて進んでいるのでしょうか。

日本国内での電力自由化に向けて各社が準備を進める中、この日韓海底ケーブルについて報道されている記事は見当たりません。

昨年の中央日報の記事の真偽はともかくとして、国家間の重要な戦略となりうるこの計画に対する発表がないということは、ただの構想にすぎなかったという可能性が高いかもしれません。

2011年以降、アジア各国で電力を供給し合える「スーパーグリッド」という構想が話題となりました。

この構想の第一段階として2020年をめどに日韓のケーブルを整備するとされていました。

それ以降、この議論が話題にならないということは国家間の調整や安全対策など課題が多いということなのではないでしょうか。

 

もちろん、実現の可能性はゼロではありません。

現にヨーロッパでは島国のイギリスを含めて同じようなシステムが完成し、活用されています。

他の国で発電された電力を選択して買う。そんな時代が来るかもしれません。

 参照元:http://thepage.jp/detail/20140909-00000021-wordleaf?page=1