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新電力会社のトラブル事例と安心して利用するための7つの対策!!

2016年の電力自由化は安い電力を選べるようになりました。

これまでより電気代が安くなるのはもちろん!!電力会社によってはガス代や通信費、ガソリン代までも安くなるサービスも存在します。

当サイトにおいても、さまざまな新電力の紹介をしてきました。

 

しかし残念ながら、契約するつもりがないのに契約されてしまったり、解約しても元の料金プランに戻れない等のトラブルも増えていることも事実です。

ここでは新電力を利用において、

1、どのようなトラブル事例があるか?
2、トラブルを防ぐにはどうしたら良いか?

をしっかりと学び、安心して節約ができるように学びましょう!

どんなトラブルが起きている?

国民生活センターによると、電力自由化後に、以下のようなトラブルが報告されています。

トラブル例1、電力会社から切り換えの勧誘を受け、検針票に書かれている内容を教えたところ、勝手に契約手続きが進んでしまった

2、大手電力会社からの委託を受けたと称する事業者から、スマートメーターを無料で取り付けるという勧誘を受けた

3、契約時に解約金の説明がないまま契約し、解約時に解約金を請求される

4、選択約款で契約していた人が他の電力会社と契約した後、元の契約に戻りたいと思ったが戻れない

 

まさに「そんなはずじゃなかったのに!」というびっくりするトラブルがあげられています。

1と2のように新電力に託けた詐欺まであります。

電力自由化時代に心がけて欲しいことは?

誰もが自由に電力会社を選べる時代になったからこそ、心がけておきたいポイントがあります。その内容を説明していきましょう。

1.すべての人が安くなる電力会社は存在しない

電力会社にはそれぞれ特徴があります。

だからこそ多くの電力会社が生まれた訳ですので、すべての人が安くなる電力会社は存在しません。

また、どの電力会社が最もお得なのかは、その人により異なります。

ファミリーがお得になる電力会社もあれば、一人暮らしがお得になる電力会社、特定の沿線沿いに住んでいることでお得になる『東武のでんき』という面白い電力会社まであります。

これを決める要素としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

・契約アンペア数

・月々の電気使用量

・電気の利用パターン(よく使う時間帯や曜日、季節ごとの利用状況など)

・ガスや携帯、光回線など、他のサービスを契約するかどうか

・契約者への特典内容

そのため、例えば知り合いの人から「うちではこんなに電気料金が安くなったんだから、あなたも契約しなさいよ」等々と勧められたとしても、あなたのご家庭で電気料金が必ず安くなるとは限りません。

特に月々の電気使用量が120kwh以下と電気の使用量が少ない方の場合は、従来の従量電灯の方が安価な場合も多いですので、よく比較検討することが必要です。

2.契約アンペアが30A未満の方の場合、選べる新電力は限られる

新電力各社の場合、契約アンペアが30A以上であることを条件としている会社も多いです。

そのため、契約アンペアが30A未満の場合は、希望する電力会社と契約できない場合もあります。

この場合でも、先に契約アンペアを30A以上にしておけば新電力との契約は可能ですが、トータルでお得にならない場合もあります。

いずれにしても、どちらが得か必ず事前にシミレーションをして検討しておきましょう。

安心して希望する電力会社と契約するためのポイント

せっかく電力会社を変える訳ですから、安心して契約できるようにしたいものです。

そのためのポイントはいくつかありますので、解説していきましょう。

1.契約するまでは検針票の情報を事業者に教えない

新電力に限らず、電力会社と契約するためには、以下の情報が必要となります。

必要な情報
・契約者の氏名
・電気を利用する住所
・お客様番号(顧客番号)
・供給地点特定番号
・契約アンペア数


ということは、電力会社はこの情報さえ入手できれば、契約手続きを進められることになります。

実務上では契約の意思を証拠として残すため、申込書や申込フォームへの入力を要する場合も多いと思います。

しかし、事業者の中には上記の情報を伝えるだけで契約を進める場合もあります。

実際に国民生活センターへの相談もありますので、契約するまでは検針票の情報を事業者に教えないようにしましょう。

2.本当にお得になるのか、予め試算してみましょう

電気は、季節によって使用量が大きく異なります。

特に暖房をエアコンで行っている方は、冬季の電気使用量が多くなりがちですから、冬の電気料金が安くなるかという点に目が行きがちです。

しかし一年の中では、暖房を使わない時期の方が多いです。そのため、年間トータルでお得になるのかどうか、予め試算しておくと損せずに済みます。

東京電力など、事業者によってはあなたの申込みにより、過去の電気使用量をWebサイトで確認するサービスを提供している場合もあります。このようなサービスも活用すると良いでしょう。

3.契約内容を確認しておく

電力会社を変更する前には、新しい電力会社の契約内容だけでなく、現在使用している電気の契約内容も確認しておくことが必要です。
それはなぜなのか、説明していきます。

4.万が一の場合に元の契約に戻れるか、今の契約内容を確認しておく

自由化前の料金プランの中には従量電灯の他に、選択約款として提供されているプランがあります。

このうち新電力への切り換えで問題になりうるケースは、契約中の選択約款について、新規の申込を受け付けていないケースとなります。
この場合、新規の申込ができなくなっても、契約中の選択約款に基づいて電気を使うことは可能です。

しかし、一旦契約を解除してしまうと、二度と元の契約に戻ることができません。

そのため、万が一の場合に現在の料金プランに戻れるか、よく確認しておくことが必要です。もし戻れない場合は、新電力への切り換えの検討は慎重に行うことが大切です。

5.支払方法や解約金にも注意

電力会社の中には、契約にあたって以下のような制限を設けている場合もあります。事前に確認しておくことが必要です。

1、支払方法がクレジットカードのみ(Looopでんきなど)

2、解約時に解約金や違約金が必要な場合がある(ENEOSでんきのうち「にねん とく2割」プラン、HISなど)

6.マンションやアパート住まいの方は、事前に大家さんと調整を

一戸建ての場合は、電気の契約はあなたと電力会社との間で行われるものです。また電力会社を変更したからといって送電線を張り替える等の作業もありませんので、どの電力会社と契約するかはあなたの自由です。

その一方、マンションやアパート住まいの場合は、事前に大家さんや管理会社に確認しておくことが無難です。理由は、以下のようなケースがあるためです。

変更できないケース
1、マンションで一括受電している場合がある
2、スマートメーター取り付けの際、壁を削る等の工事が必要な場合もある

マンションで一括受電している場合は、各戸ごとに電気メーターが設置されていません。この場合、あなたのご自宅だけ電力会社を切り替えることは難しいでしょう。

またスマートメーター取り付けの際、大家さんや管理会社に無断で壁を削る等の工事をすると、後日問題となる場合があります。

.スマートメーター取り付けは無料、但し日数がかかる場合も

スマートメーターは、各地域の電力会社が設置するものです。
また新電力各社はときに「スマートメーター設置無料サービス」をうたい、勧誘する場合もありますが、そもそもスマートメーターの設置は無料です。
またスマートメーターへの交換は、新電力にするかどうかに関わらず、電力会社によって順次交換されることになっています。

但しスマートメーターへの交換が必要な場合、新電力との契約手続き完了までに日数が必要な場合がありますから、予めよく確認しておきましょう。

まとめ ~よく比較検討して、電気料金の節約を~

ここまで、電力自由化のトラブル事例と、トラブルを防ぎ安心して契約するためのポイントを説明してきました。

改めて、大切なポイントを説明していきましょう。

7つのポイント

1、お得になるかどうかは人それぞれ。必ず料金シミレーションを行う
 
2、今の契約内容と切り換え先の契約内容を両方確認しておく。選択約款を契約中の方は特に注意が必要
 
3、契約手続きをするまでは検針票の内容を教えない
 
4、従量電灯が一番お得な場合は、無理に変更しなくて良い
 
5、契約期間や解約金についても確認を
 
6、マンションやアパート住まいの方は、事前に大家さんや管理会社と調整を
 
7、スマートメーターへの交換は無料。また新電力にするかどうかに関わらず、順次交換される

あなたに合った電力会社と契約すれば、年間の電気料金を1万円以上削減することも可能です。
さまざまな電力会社の内容をしっかり比較検討して、安心してお得な電気を利用できるようにしましょう。

また、重ねてになりますが、お得になるかどうかは人それぞれです。
あそこの家族が安くなったから私のところも安くなるだろう!!と考えず必ず料金シミレーションをしてください。

参考:
国民生活センター「電力自由化をめぐるトラブル速報!No.10」
光熱費節約情報ラボ「賃貸でも勝手に変更して大丈夫?電力会社と大家・管理会社との関係
日経トレンディネット「電力自由化の疑問“丸わかりQ&A”【変更・解約編】」
資源エネルギー庁「電力会社を切り替えるには?」
東京ガス「東京ガスのガス・電気・各種サービスのお手続き」
東京電力エナジーパートナー「くらしTEPCO」
東京電力エナジーパートナー「でんき家計簿」
東京電力エナジーパートナー「選択約款」
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