新たな生活様式を生むスマートハウス
ICTが賢い生活を支援
スマートハウス(Smart House)を直訳すると「賢い家」と言う意味です。
たとえば、家にロボットのような人工知能が付いていたとして、住む人が家事を含めて何もしなくて済むようになるのでしょうか?
答えは「NO」です。
高い断熱性や耐震性と言った住宅本来の性能に加えて、無駄なエネルギーを使わない照明や冷暖房機器などの住宅設備、太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギーや蓄電池、そしてこれらをつなぐICT機器を備え、住む人の快適な環境と家計にもやさしい暮らしを賢く助けてくれる住宅、それがスマートハウスなのです。
スマートハウスで過ごす事を想像してみましょう。
例えば、夏の週末の夕方、家族そろっての夕食です。
昼間は窓から入る日差しを遮る構造のため、ダイニングは少しの冷房でも快適です。
居間の電気が消され、冷房が最小運転になっていることをタブレット端末で確認します。
食後に居間でテレビを見るため、HEMSがテレビ視聴予約や人感センサーから情報を入手し、暗かった居間を事前に涼しい状態にし、あなたが今に行くと自動的に照明が付きます
。
これらの動きをすべてHEMSが自動設定しているのです。
今朝は電力会社から購入する電力が高めだったので、洗濯を控えて安い夜間電力を使用して自動乾燥しようかと思いましたが、遠出に備えて電気自動車の充電予約をしています。
あなたは、HEMSが進めるCO2排出量の少ない朝に洗濯して外に干すコースを選ぶことにしました。
このように、スマートハウスでは、家庭内で使用するエネルギーと関係する様々な情報がICTによって賢く処理され、住む人自身が生活に合わせて選ぶことを助け、快適な生活と省エネを両立することが可能になるのです。