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政府が2030年度の電源構成案を決定

エネルギー

政府の新しいエネルギー政策

2030年度の望ましい電源構成案(通称エネルギーミックス)が1日、決まりました。

LNGとは「Liquefied Natural Gas」で液化天然ガスのことを指します。

再生可能エネルギーの内訳は水力発電が8.8%~9.2%、太陽光発電が7%、バイオマス発電が3.7%~4.6%、風力発電が1.7%、地力発電が1.0~1.1%となっています。

新しい電源構成案で重視されたのは発電コストです。

震災後に原発が停止したことによって日本は原子力発電の代わりに発電コストの高い火力発電に頼らざるを得ませんでした。

2013年度の電源構成案と比較すると、石炭火力は30%から26%に、LNG火力は43%から27%に減少していて今後は火力発電の割合を減らしていく方針が見てとれます。

2013年度の電源構成案では原子力発電の割合は1%でしたが、それと比べると今回の20~22%は大幅に増えていると言って良いでしょう。

政府は地球温暖化ガスの排出にも考慮し今後は再生可能エネルギーの割合を高めていくようです。

今回定められた新しい電源構成案ですが、原子力発電の割合は再稼働が前提となっていて非現実的だ、との批判の声もあります。

そのため新しい電源構成案については、一般から意見を募るパブリックコメントも取り入れ、7月に正式決定されます。