2011年の東日本大震災以降新聞や雑誌、テレビで「シーベルト」という言葉を耳にしたり、目にしたりする機会が増えたと思います。
今回はシーベルトを中心に放射能に関する単位について説明したいと思います。
放射能の単位
そもそも放射能とは放射線を発する能力のことで、その能力を表す記号はベクトル(Bq)です。ベクトルは主に食品や水・土壌の中に含まれる総量を表す場合に「1キロあたり~グラム」というような使い方をします。
そして放射線が「もの」にあたると、その持っているエネルギーを「もの」に与えますが、「もの」が単位質量あたりに放射線から受けるエネルギー量を示す値がグレイ(Gy)です。
シーベルトとは
シーベルト(Sv)は放射能の外部被爆や内部被爆で実際に人体が影響を受ける線量を表す単位です。実際に「1時間あたり~ミリシーベルト」のような形で用います。
被爆量が健康へもたらす影響としては、6~7シーベルトが一般的に致死量と呼ばれていて、200ミリシーベルト以下の被爆は臨床的には急性症状が見られないといわれています。また余談ですが、胸部X線CTスキャンにより影響量は6.9ミリシーベルトですので、相当な量のことが分かりますね。