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意外と節電の盲点に?待機電力

毎日の生活に無くてはならないさまざまな電気製品、使わない時にはスイッチを切っておくのが当たり前ですが、

実はスイッチを切るだけだと電力を常に消費し続けています。
もちろん使用中に比べればかなり少ない消費量なのですが、家庭内の物を全てまとめると、意外と多くの電力を使っていたりします。
今回は、1kWhの電気代を27円とした場合に待機電力だけでどの程度電気代を節約できるかを見ていきましょう。

チャンネルを消すだけになっていませんか?

主電源切った場合・そうでない場合

待機状態のテレビは一般的に2W弱の電力が常時使われています。
一日中テレビを付けなかったとしても2W×24時間で48Wの電力て消費され続けています。
もし一か月間まるで使っていなかったとしても、主電源が繋がっているだけで48W×30日1440Wの電力が使われており、
これを電気代として計算してみると、大体月額40円程度の出費となります。

電気代だけでなく、体にもいいことが!

テレビに電気が流れていると、常に電磁波が発せられています。
電磁波は人体に悪影響を及ぼす可能性は殆どないとの研究結果が世界中で発表されているのですが、まだまだ確実に無害とは言えません。
事実、一部の不定愁訴(原因不明の体調不良)に悩まされている患者が、家庭内の電化製品のコンセントを使用時以外は全て抜くようにしたところ、症状が改善したとの報告もあります。
また、製品によっては通電するとコイルからキーンという高周波ノイズが発生する事があり、これはストレスの原因となります。
もし原因がわからない体調不良や不眠症にお悩みなら、家電類のコンセントを抜いてみても良いでしょう。

あけっぱなし習慣化していませんか?

ついついつけっぱなし、あけっぱなしになりやすい電化製品と言えばトイレとパソコンです。
パソコンはコンセントを抜くことはあまりありませんし、使わない時はスリープしておくことが多いと思います。
ある意味常に使用中とも言えるのがトイレの便座、保温機能付きの物は常に加熱を続けているので、常時電力を消費しています。

温水洗浄便座

便座や温水、脱臭機能などで常時電力を消費しているのですが、最近の製品は色々と節電されています。
温水は常時お湯を作っているわけではなく、使用時に温水を作りながら噴射しているので、待機電力は使っていません。
トイレで注意しなければいけないのは、便座の保温機能です。
こちらは一定の温度を保つために加熱しているのですが、この時の消費電力は蓋をするかどうかで大きく変わってきます。
東京電力の調査では、トイレに蓋をするだけで一日で約15%の節電になるとの結果が発表されています。
電力の消費で表すと、一日100W程度の節電効果があり、月の電気代に直すと、3kWh、約80円の削減になります。

パソコン

Microsoftの公式サイトでは、パソコンをスリープした場合と、シャットダウンした場合の消費電力データが公表されています。
少々古いデータなので、現行のWindows 10のデータはありませんが、休止・スリープとシャットダウンでは、一時間あたり0.12W程度の差があるようです。
ただし、パソコンは起動時に大きな電力を消費してしまいますので、短時間の席を外す時などはシャットダウンの方が電力を消費してしまいます。
電気代に換算してみると、スリープとシャットダウンでは、眠る時間のみと考えても一円程度の差にしかなりません。
パソコンの故障は電源ON時に起こりやすいというデータもありますので、修理のリスクを考えた場合、未使用時はスリープにしておいた方がよさそうです。

つけっぱなしになっていませんか?

電気代を節約する際によく言われるのがエアコンですよね、つけたり消したりするより常に使っていた方が安く上がると言われています。
他に常時電源を入れているものと言えばガス給湯器、こちらも使用時にお湯を沸かしてくれるので便利なのですが、常に待機状態なので電力消費が気になります。

エアコン

最近のエアコンは、設定温度まで室温が上がると運転を中止したり弱めてくれるので、電力消費がかなり少なくなっています。
常時つけていれば、維持するだけの電力しか使いませんが、一度温度が上がってしまうと設定温度になるまで全開運転になってしまうので、余計に電力を消費してしまいます。
確かにこの理由は正しいのですが、あくまで外部の影響が殆ど無い場合に限ります。
南向きの部屋だったり、壁から熱が伝わりやすい部屋の場合、設定温度までなかなか下がらず、常にフル稼働してしまいます。
そうなるとつけっぱなしの方が電気代が高くなってしまいますので、必要のない時は切ってしまった方が安くなるでしょう。
現在販売されているエアコンは6畳用だと1時間で400W程度を消費しています。
こちらを電気代に直すと、0.4kWh×27円=10.8円(1時間)
今まで睡眠中にずっと使っていたエアコンを、寝てから2時間程度で切れるように設定した場合、睡眠時間が8時間だとすると6時間分節約できます。
そうすると、一日に65円程度の電気代が削減できます。
ちなみに、待機電力はテレビと同じ位なのですが、待機電力を使って内部の部品を保護する働きを行っています。
コンセントを抜いてしまうと、この働きが止まってしまうので、通電時に故障する確率が大きくなってしまいます。

ガス温水機

家庭内で最も待機電力を消費しているのがガス給湯器です。
数年前に行われた調査では、電源ONで8W程度、OFFでも6W程度消費しているそうです。
電源を切った場合、一日22時間待機していると想定すると、月あたり35円程度の削減になります。
給湯機の場合にも、待機電力を利用して設定内容を保存していたり、配管が凍る事を予防していますので、コンセントを抜くことはお勧めできません。
最新の給湯器なら、待機電力が半分以下にまで抑えられていますので、古い設備を使っている家庭なら交換してしまっても良いでしょう。
現行製品の電源オン時の待機電力は、なんと3W以下になっています。
交換するだけで月50円程度削減でき、年間で600円の節約になります。
新型ならお湯を沸かす効率も上がっていますので、ガス、電気の両面から光熱費を安くできます。

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