エアコンと違って、部屋の天井近くと足元で温度差ができることもなく、ホットカーペットのように範囲が決まるわけでもなく、快適に温まることができる床暖房。
設置に工事が必要なことや本体価格が高いことがネックですが、既に導入されている方・導入を検討されている方は多いのではないでしょうか?
マンションにお住まいの方は既に導入されている物件に入居するというパターンもありますね。
ただ、電気代が気になるのが暖房です。
今回は床暖房の電気代を節約する方法をまとめてみました。
一度つけたらつけっぱなしに
床暖房は立ち上がり30分~1時間に、もっとも多くの電気を必要とします。
エアコンと同じ原理ですね。
立ち上がりの1時間に使う電気は、温度が安定してからの1時間に比べて数倍になってしまうこともあるそうです。
節約のためにと思ってやっていたこまめなON/OFFが、実は逆効果になっているかもしれません。
何度もつけたり消したりするのではなく、まとまった時間に連続して使用するのがおすすめです!
温度を低めに設定する
温度設定というのは、エアコンやヒーターなどでも電気代節約のためにはとても重要なことになります。
足元からじんわりと温まる床暖房は、エアコンになどに比べて暖かさを感じやすいため、ほかの暖房機器よりも設定温度を2~4℃ほど下げて使用しても、十分に暖かく感じることができます。
エアコンと併用する
床暖房、特に電気式のものはエアコンと比べるとエネルギー効率があまりよくありません。
なので、床暖房のみで部屋の空気まで暖めるというのはオススメできません。
部屋全体を暖かくしたいときには、床暖房で足元から暖めるのと同時にエアコンで部屋の温度を少しあげるようにしましょう。
下と上、両方から暖めることにより、無駄なく効率的に部屋全体を暖めることができます。
空気を暖かくしたい場合はサーキュレーターの併用も有効な手段ですね。
寒くなってくるこれからの季節、床暖房をうまく活用して快適に過ごしましょう。
節約を行う上ではどれくらいの電気代がかかっているのか把握することが大切になるので、1か月あたりの床暖房にかかる電気代を紹介しておきます。
床暖房の電気代は1年に2~3万円
床暖房にはガスを用いる「ガス式床暖房」と電気を用いる「ヒートポンプ式床暖房」の2種類があります。(使用する広さを20帖と仮定しています。)
ガス式の場合、かかる年間の光熱費(ガス代)は、約50,000円。
ヒートポンプ式なら、年間の電気代は20,000~30,000円程度とおよそ半分です。
二つを比べると電気を用いるヒートポンプ式のほうがお得なようですが、年間に数万円と大きなコストになっているので上記の節約術を用いて少しでもお得に暖まりましょう。
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