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実現が近づくマイクログリッド

実現が近づくマイクログリッド

マイクログリッドとは

マイクログリッドは、再生可能エネルギーやマイクロガスタービンなどの分散型電源を用いた小規模な電力系統の事です。

現在の電力系統は、大規模発電所で発電した電力を向上や住宅などの需要家のもとへ送電していますが、それに対して、小さな地域内で電力の需給をバランスする、いわば電力の地産地消を目指したものが「マイクログリッド」です。

実証プロジェクト

離島での地産地消

離島での電力供給、再生可能エネルギーの大量導入や電力品質の向上などさまざまな目的のために、日本をはじめ世界中で実証プロジェクトが行われています。

愛知万博

2005年に開催された愛知万博では、太陽光発電と燃料電池、さらにNaS電池を組み合わせたマイクログリッドシステムの構築・実証試験が行われました。
この実証研究は、会場造成時に伐採された木材、万博会場内のレストランで発生した生ごみなどを燃料電池の燃料にして、地域内における循環型エネルギーシステムの構築を目指したものでした。

八戸市の取り組み

また青森県八戸市では、下水の汚泥を利用して得られるガスを燃料とするガスタービンを中心として太陽光発電、風力発電などを有し、自前の電力・通信線を敷設して、八戸市庁舎および複数の小中学校など約600kWの電力供給を担いました。さらに、仙台市では、新エネルギーなどの分散型電源を利用して需要家の多様な電力品質ニーズに応える技術の開発・実証を行いました。

その後研究施設は病院のバックアップ電源として活用されており、東日本大震災時には、宮城県内において全域停電の中、震災翌日からガスエンジンやPVで電力供給を継続することが出来ました。

 

再生可能エネルギーなどの分散型電源を用い、電力の需給バランスを制御することによって電力の地産地消を実現するマイクログリッドの技術は、スマートコミュニティを実現する重要な要素です。