数百社が参入を発表
一般利用者になじみのある大企業からあまりなじみのない中小企業まで数百社が電力小売市場への参入に興味を持っています。しかし、どうしてこんなに多くの会社が参入しようとしているのでしょうか。各社の思惑はそれぞれあるはずですが、大きく2つの理由があると思われます。「魅力的な市場であるから」と「新規参入でメリットを得られるから」です。ここからはこの二つについて解説していこうと思います。
魅力的な電力小売市場
電力小売市場は現在、東京電力や関西電力などの一般電気事業者の10社によって独占されている状態にあります。普段何気なく使っている電気ですが、その市場規模は7.5兆円と言われています。鉄道の市場規模が6.4兆円ほどと言われていますので、それを上回る市場規模だと言えます。
しかも、自由化するタイミングで参入すればすべての新規参入企業が同じ状況でのスタートになるので顧客の囲い込みも比較的容易なのです。
以上のような理由で電力小売市場はとても魅力的な市場になっているのです。
新規参入のメリット
各企業、予算を新たに設けて参入するわけですから、もちろんそれぞれに思惑があります。新規参入の目的は以下のように2つあります。
もともと電力事業を展開しており、事業の拡大ができる
電力供給をすでに行っている一般電力事業者やすでに事業者向けの電力供給サービスを行っている企業は電力事業全体として事業の拡大を図るべく新規参入してきます。
既存顧客の囲い込みをして既存のサービスとの相乗効果を最大化できる
今まで電力関連の事業を持たない会社は今、別の事業で持っている顧客に対してより良いサービスを提供するために参入してきます。
参考URLhttp://www.sankei.com/economy/news/140508/ecn1405080042-n2.html