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夏場こそ電化製品を賢く使って電気代節約

うだるような暑さのときは、電気代のことを考えず、安易にエアコンを長時間付けてしまい、翌月の電気代が予想外に高くて驚いたことはありませんか。

夏場こそ電化製品を賢く使って、電気代を上手に節約しましょう。

エアコンはどうしても暑いときだけ?

夏本番を迎えると、朝起きてすぐにエアコンのスイッチを入れる習慣はありませんか。我慢できる暑さなのに、一度エアコンを入れる習慣が身に付いてしまうと、エアコンを付けずにいられなくなるという方も多いと聞きます。

まずは、夏場の必須家電エアコンの節約術から解説致します。

使用時間はどれほど影響するのか

エアコンの電気代は、以下の式を使って計算することができます。

定格消費電力×使用時間×1時間の電気代単価=1日の電気代

エアコンの機種やグレードによって、定格消費電力は異なり、1時間あたりの電気代はお住まいの地域や契約内容、契約電気会社によって異なります。

なお、1時間あたりの平均電気代単価は、およそ27円となりますので、仮に定格消費電力が500ワットのエアコンを利用した場合は、0.500(キロワットに変換)×1時間(使用時間)×27円(電気代の平均金額)=13.5円となります。

なお、最近のエアコンはほとんどの機種がインバーター付きのエアコンなので、外の気温が低ければ、定格消費電力が低くなり、外の気温が高ければ、定格商品電力も大きくなります。

エアコンの規格にもよりますが、1時間あたり10円から20円掛かると思っておけば問題ないでしょう。

設定温度は何度が最適なのか

エアコンの冷房は28度が推奨温度とされています。エアコンの温度を1度下げるだけで、電気代は約10%掛かるため、28度以下に設定すると、電気代が通常よりも高くなる可能性が考えられます。

また、設定温度だけではなく、風量を自動に設定することによって、無駄な電力の節約に繋がります。もし、電気代が高いなと感じたときは、エアコンの設定を見直すと良いでしょう。

実は節約の穴場な可能性!冷蔵庫

冷蔵庫は1日24時間365日稼働しているため、消費電力は大きく、普通に使用していれば、家電消費電力ランキングの上位に必ず入ります。しかし、冷蔵庫でも賢く設定すれば、上手に節約することは可能です。

容量は小さいほうが節約になるのか

50インチの大型テレビと16インチの小型テレビでは、大型テレビのほうが確実に電気代が高くなります。しかし、冷蔵庫の場合は一概には言えません。

大型冷蔵庫を求めるユーザーは、基本的に同居人数が多く、冷蔵庫の開発にもそれなりに資金を投じられています。端的に言うと、大型冷蔵庫は省エネ設計に力を入れている機種が多いのです。

小型冷蔵庫はそこまで省エネ設計に力を入れていないので、容量の小さな冷蔵庫でも、消費電力が高くなることも珍しくありません。

開放時間あたりにかかる電気代

冷蔵庫は庫内の温度が上がると、自動的に冷やそうとするため、消費電力も大きくなります。1回冷蔵庫のドアを開閉するたびに、庫内の温度は少なからず上昇するため、その分電気代も高くなっていきます。

冷蔵庫の機種にもよりますが、無駄な開閉を一切しなかった場合、1年間でおよそ10.40kwh、約230円の節約になります。あまり大きな金額ではありませんが、庫内の温度が上昇すると、食材の傷みにも繋がります。

夏は食中毒も多いので、無駄な開閉を行わないだけで、食中毒の予防にもなります。また、庫内の設定温度にも気を配ると、さらなる電気代の節約に期待できます。冷蔵室1℃~5℃、冷凍室はマイナス18℃~マイナス22℃、野菜室は3℃~7℃が適正温度と言われています。

庫内に温度計が付いていない場合は、市販の温度計で計りながら調節すると良いでしょう。なお、冷蔵庫の設定温度を強から中に変更するだけで、年間61.72kwh、およそ1360円の節約になります。

ただ、温度が高くなると食材が傷みやすくなので、節約を意識し過ぎないように注意すると良いでしょう。

意外と響かない?!電子レンジの使用

電子レンジはもっとも電気代が掛かる家電のひとつです。エアコンの暖房や電気ストーブなど、暖める機能が付いている家電は、消費電力を多く必要とします。

ここでは、電子レンジの意外な事実について解説致します。

1分間の使用にかかる電気代

電子レンジは電気代が掛かるという印象をお持ちの方は多いと思いますが、1分間あたりにどれくらい電気代が掛かっているかわかっている方は少ないと思います。

500Wの電子レンジを1分間使った場合は、約0.5円の電気代が発生します。意外に安いと感じ方も多いのではないでしょうか。例えば、炊飯器でご飯を保温しておくのと、冷凍ごはんにして温めなおすのは、どちらが節約になるでしょうか?

答えは炊飯器の保温時間にもよりますが、4時間以上炊飯器の保温を使用するなら、一度冷凍して、電子レンジで温めなおしたほうが節約になります。炊飯器でご飯を1時間保温すると、13.8Wh発生し、電気代はおよそ0.35円掛かります。冷凍ごはんを温めるための時間を3分と過程した場合、電気代は約1.3円必要となります。

電子レンジを3分使うと1.3円、炊飯器を4時間保温すると、0.35円×4時間=1.4円となります。つまり、電子レンジを使って温めなおしたほうがお得なのです。

ガスコンロとどっちがお得?

電子レンジと炊飯器では、場合によっては電子レンジがお得であることがわかりました。では、ガスコンロと炊飯器ではどうでしょうか。

答えは、向き不向きがあり、一概にどちらがお得かは断言できないということになります。

電子レンジは水分を振動させ、高温にできるため、野菜の下茹でなどは非常に得意にしています。

しかし、野菜炒めやチャーハンなどの炒めモノはガスコンロのほうがお得に調理できます。

電子レンジが得意なのは、茹でる調理になるので、パスタや温野菜作りには非常に適した調理家電と言えます。