11万頭の牛のフンがバイオマス発電によって綺麗な電気へと生まれ変わります。
北海道東部にある酪農の盛んな街、別海町(べっかいちょう)は人口1万5千人に対し牛の数は11万頭。
1日あたりの牛のフンは280トンにも上ります。
そんな牛のフンを利用した大規模なバイオマス発電計画が進行していました。
別海町と三井造船が共同で「別海バイオマス発電」を設立して20年にも及ぶ発電事業が成される予定です。
地域の酪農家から集めた牛のフンを発酵させバイオガスにした後、発電に利用します。
導入されるバイオガス発電設備の発電能力は1.8MW。
年間の発電量は960万kWhとなり、一般家庭に換算すると約2700世帯にも及びます。
太陽光や水力、バイオマスなどの再生可能エネルギー源を使用して発電された電気を国が指定した価格で買い取る固定価格買取制度を通じて売電し、年間の収入は3億7千万円程度になる見込みです。
別海町は農林水産省が推進するバイオマス産業都市構想の対象地域にも選ばれています。
「別海町バイオマス産業都市構想」の全体イメージはこちら
その都市構想の中にしっかりと牛が描かれているのが見て取れます。
以前「驚愕の発電方法 トップ5」にも見事ランクインした牛ですが、その時は牛の体温やゲップで発電する方法を紹介しました。
牛がこんなにも発電に一役買っていたなんて正に驚きです。
これからもまだまだ、牛を利用した発電方法が見つかっていくかもしれません。