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効率的な発電プラットフォーム

発電プラットフォーム

コジェネレーションはバイオ燃料などの再生可能エネルギーを組み合わせることで、地域のエネルギー資源を有効活用し、かつ資源を最高効率で使う「再エネ+高効率エネルギー利用」のプラットフォームが出来ます。

コストダウンと安定化

例えば、太陽光発電や風力発電で、地域のエネルギー需要の20%を賄うためには、巨額の設備投資が必要になります。

太陽光発電の設備稼働率は13%程度、風力発電も20~30%程度にとどまるため、必要な発電量に対して、太陽光なら7倍以上、風力発電でも3~5倍もの容量を持つ設備投資が必要になります。

これに対して、上で述べた地域エネルギーのプラットフォームは、コジェネレーションの電熱供給量の20%分のバイオガスを導入すればいいので、設備効率ははるかに高くなります。

また、バイオ燃料が十分に集まらないときは化石燃料の比率を上げればいいので、エネルギーの安定性も高まります。

ヒートポンプ

コジェネレーションに加えて、重要となってくる技術が「ヒートポンプ」です。

ヒートポンプは、エネルギーを使って熱を作るのではなく、大気中、地中、地下水などに存在する熱を集めて運ぶ技術です。

集めるのにもエネルギーが必要になりますが、エネルギーを直接熱に変換するより少なく済むため、集めるのに投入したエネルギー以上の熱を活用することが出来ます。

大気を熱源としたヒートポンプ「エコキュート」は家庭で普及していますが、地中や地下水を熱源にした方が効率は高くなります。

特に、新しい都市開発では、初めから地中にパイプを通すことが容易であるため、国が後押しすれば普及拡大できるでしょう。

 

このように、コジェネレーションで熱と電気の効率利用の基盤を作り、そこにバイオガスを流し込んで再生可能エネルギーを取り組み、あらたにヒートポンプによる熱を加える、と言う流れを作り上げることで、どの分野でもエネルギー需要の問題となっている空調需要をできるだけ多く賄うようにすれば、より効率的にエネルギー資源を節約する(省CO2にもなる)事が出来ます。
こうしたエネルギーのプラットフォームをパッケージとして展開することも、再生可能エネルギー政策の重要な視点と言えるでしょう。