電力比較・切り替えサイト:energy-navi

分電盤の仕組み・1

分電盤

■分電盤は住宅の見張り役

柱上トランスから配電された電気は、電力量計を経由して屋内に引き込まれ、分電盤から各機器に分岐されます。分電盤の役割は大きく分けて2つあります。1つは電気が決められたアンペア数の範囲で使われているかどうかを監視する。2つ目は漏電していないかを監視する役目です。

 

■3つのブレーカの役割分担

分電盤の中には、通常3つの遮断器が設置されています。それぞれ呼び名が異なり役割が違っています。

①アンペアブレーカ

リミッタともいいますが、これは電力会社との契約で取り付けられるもので、契約電流以上の電流が流れると安全のために自動的に電気を遮断する役目です。一般家庭ではコンセントの数や電気器具などに応じて必要な電流の大きさを決めています。これを契約電流(契約アンペア)といいます。契約電流によってブレーカの色は区別されています。

②漏電遮断器

漏電による火災や感電などの事故を防ぐために、万一漏電したとき自動的にスイッチが切れるしくみになっています。

③配線用遮断器(過電流遮断器)

安全ブレーカともいいます。住宅の各部屋に電気は分岐されており、分岐回路に1個、この遮断器が付いています。電気器具の使い過ぎや2線間のショート(短絡)など異常が生じたとき、自動的にスイッチが切れ、電流を止める役目をします。

住宅においては、20アンペアのものが多く使われており、したがって20アンペア以上の電流が流れると自動的に電気は遮断されます。

 

分電盤はこのように非常に重要な製品です。