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分散型エネルギーとは

政府の方針を含めて様々な所で「分散型エネルギーの普及を目指す」という目標が掲げられています。

しかし、そもそも分散型エネルギーは何なのか、なぜ普及すれば良いのか、問題はないのかといったことに関してきちんと認識している方は少ないのではないでしょうか。

 

分散型エネルギーとは

その名の通り分散させたエネルギーのことです。

もう少し具体的に言うと、小規模で様々な所にある発電施設によって生み出されたエネルギーのことです。

現在、発電されている電力の大半は一般電気事業者による大規模な発電です。

それに対して、企業や家庭が自家発電している電気があります。

これらは、安定して大規模な電気を起こすことはできませんが、それぞれの場所でクリーンにエネルギーを生みだすことができています。

 

分散型エネルギーの普及を目指す理由

送電によるロスが少ない

クリーンな発電方式が多い

トラブルによる被害範囲が狭い

主に上の3つの理由で分散型エネルギーの普及が目指されています。

まず、分散型エネルギーは生み出された電力が使用される場所の近くで発電されることが多いです。

そのため大規模発電のように長い距離を送電する必要がありません。

また、自分たちの使わない電力のために地域の住民がリスクを背負う必要もありません。

さらに、分散型エネルギーは小規模で行われます。

小規模ゆえにクリーンなエネルギーを使って発電した方が、メリットが多くなっています。

加えて、大規模な発電では発電所にトラブルが起こると何千何万といった人たちが被害をうけます。

しかし、分散型エネルギーでは給電範囲が狭いため、被害を受ける人数・範囲も狭くなります。

 

分散型エネルギーの問題点

発電効率が悪い

送配電のシステムが複雑になる

主に上の2つが問題点と言われています。

まず、大規模な発電に比べて、発電自体の効率も保守・点検の効率も悪くなります。

加えて、多くの場所から電気を集めて配電することになるので、制御するシステムはより複雑になってしまいます。

 

一長一短のある分散型エネルギー。基本的にはメリットの方が多きいと判断され普及が目指されています。問題点もなくはないということをきちんと認識しておく必要があるようですね。