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内外価格差

内外価格差

電力市場改革の主要な目的として「国際的にそん色のないコスト水準を目指すこと」が掲げられていましたが、マスコミなどでは「国際的に2~3割割高な電気料金を国際的水準とする事が目的」と読み替えられて用いられることが多いようです。電気料金の国際比較を行う際の尺度としては様々なものがあり、一律の比較が難しい面もあります。

例えば、海外数か国の主要電力会社から標準的に電気を購入した場合の金額(家庭用は30Aで月に290kWh電位を使用したと仮定するなど)を比較する「モデル比較」や、電力販売金額を電力販売量で除する「総合単価比較」などがある事に加え、それぞれについてどのような換算レートを用いたか(為替レートを使うか、各国の物価水準を反映した購買力平価を使うかなど)によっても大きく結果が変わります。

概して日本の電気料金は割高であると言われますが、その理由としては以下が挙げられます。

なお、電力市場改革で市場取引を重視する制度を採用した国・地域では、電気料金が季節・時間によって極めて大きく変動するため、平均的な料金水準の比較を行う事はこれまで以上に困難化し、またその意義も弱まります。