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丸紅、ミャンマーの電力供給を支える。

丸紅

丸紅がガス火力発電で支えるミャンマーの電力需要。

丸紅は、タイ国営エネルギー会社等と、ミャンマーにガス火力発電所を建設します。
総工費400億円となる予定です。ミャンマー国内では180万kWの電力需要がありますが、現状の供給力は150kWにとどまっています。
今回の丸紅が手掛けるガス火力発電所は、40万kWの発電能力を備える見込みで、不足している供給分を賄える容量となっています。

石油公社、財閥、丸紅による共同設立

このガス火力発電所建設に係る組織は、丸紅、タイ政府が出資する石油公社のPPT、ミャンマーの財閥であるエデングループの3社の予定。
丸紅が中心となり、発電所の設立を実施していくものと思われます。

ガスはPTTの資源開発子会社がミャンマー国内で開発中のガス田から調達する予定です。
電力はミャンマー電力公社を通じて、ヤンゴンのほか、ティラワ工業団地に供給されます。
同社は電力インフラの整備で工業団地への企業進出を後押ししています。

発電設備内容

建設される発電所には、コンバインドサイクルという形態のタービンが採用される見込み。
これは、ガスと蒸気タービンを組み合わせたもので、通常のものよりもエネルギーを電気に変換する効率が高いです。
ガスを燃やして、ガスタービンを回すのと同時に、その余熱で水を沸騰させ、蒸気タービンを回す仕組みです。

丸紅だけでなく多くの商社がミャンマーへの進出を計画している模様です。
その背景には、ミャンマーの経済成長があります。毎年5%以上の成長率があり、これに伴った電力需要の拡大が見込まれるためです。

このような海外事業の経験を持って日本の電力自由化を迎える各商社は、そうでない新電力事業者よりも有利だといえます。
事業経験だけでなく、各方面に持つサプライチェーンも商社の強みです。こういった商社独自の経験を生かし、日本の社会に貢献するサービスを展開してくれることでしょう。