国内第3の電力会社、中部電力と携帯電話通信の最大手NTTドコモが提携することが29日報じられました。
※2016/1/26 追記
「ドコモでんき」が生まれるのかどうか検証してみました。
⇒「ドコモでんき」は誕生するの?au,softbank,ドコモそれぞれの描く「でんき」とは?
もし生まれるとしたらどんなプランになるのか検証しました。
⇒「ドコモでんき」はこんなプラン。energy-naviが大胆予測
中部電力の大型提携
各一般電気事業者は、2016年4月からの電力自由化後も使い続けてもらうための施策を検討しています。
その一環として各社長期契約を前提としたオンラインサービスを用意しています。
今回の中部電力とおNTTドコモの提携はこの無料オンラインサービスに登録した利用者向けのものです。
ドコモポイントがたまるサービス
中部電力はオンラインサービスとして「カテエネ」を提供しています。
カテエネ上では、電力の使用状況が毎月自動で更新され、電気の使用状況を「見える化」して自分のライフスタイルを振り返ることができるようになっています。
今回のNTTドコモとの提携はこのカテエネの利用状況に合わせてドコモポイントがもらえるというものです。
一般電気事業者間でも温度差が
東京大阪名古屋の大都市圏では、数多くの新電力が誕生します。
一般の電気消費者としては、電力自由化後、数多くの選択肢の中から自分に合った電気プランを選ぶことができるようになります。
一方で、一般電事業者は新電力にシェアを奪われる可能性が高いので、顧客流出のための施策を早急に進めています。
>>【第二弾、9月最新版】電力自由化に向けた電力会社の提携まとめ!
東京電力はソフトバンクやTポイント、ポンタポイントと提携し、この中部電力がNTTドコモと提携しているのはそのためです。
3大都市以外の地域では、新電力が大量に誕生するということはありません。
そのため、大幅にシェアを奪われることのない一般電気事業者は電力自由化後様子を見ながら提携を進めるという姿勢のようです。
大都市とそれ以外の地域での温度差が今後も広がっていくかも知れません。
ここまでが、2015年9月9日時点の内容でした。
2016年1月29日にNTTドコモは新たな提携と今後の電気事業の方針について発表しました。
次のページでは、提携の詳細・そしてドコモでんきの可能性を解説します。
関西電力と東京ガスとの提携を示唆
2016年1月29日に行われたNTTドコモの決算発表会で、電力事業の今後に関する質問が出ました。
au、ソフトバンクの他キャリアは電力事業への積極的な参入を表明していますが、NTTドコモは参入しないのですか?
というものです。
これに対して、加藤社長は、ドコモが単独で電力供給を行う計画がないことを明らかにした上で、様々なエネルギー会社と提携し新たな付加価値を創出したいと答えました。
具体的には、既に発表した中部電力との提携に加えて、関西電力・東京ガスなどとの提携を進めるとしています。
どのような内容で今後提携を進めていくのかは未定ですが、おそらく中部電力との提携と同じく、dポイントでの提携と思われます。
ドコモでんきが発表される可能性は低くなってきましたが、ドコモユーザーにとっても提携が進むことは歓迎すべきことですね。
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