家電量販店などで良く見かける食器洗浄機は、流し台の横などに、置き場所を探して据え付けるタイプが主流。しかし、ビルトイン式(組込式)の食洗機は、シンク下の空きスペースなどを活用し、目立たない形ですっきりと設置できるのが特長です。家のリフォームや新築などのタイミングで、導入を検討している方も多いかと思います。
コンパクトなスタイルが魅力のビルトイン食洗機ですが、電気代はどうなっているのでしょう?通常の据え置き型と比べて、ビルトイン式のランニングコストが高いのかどうか、比較してみました。
ビルトイン食洗機の方が電力を使わない
ある家電メーカーのデータから、据え置き型、ビルトイン型それぞれにつき、同社の主力機種の消費電力量を調べてみました。2〜3人という、少なめの人数での食器量を想定した場合、据え置き型では620Wh、ビルトイン型では480Whを消費するそうです。意外にも、ビルトイン食洗機の方が、電力消費量を少なく抑えているということがわかりました。
1回にかかる電気代はどの程度違う?
両者の電力消費量の差は、実際の電気代に換算すると、どれほどの違いになるのでしょうか?1kWh=1000Wh当たり25円と計算すると、電気代は据え置き型では15.5円、ビルトイン型では12円となります。1回当たり、3.5円の差です。
この条件で1日2回使用した場合、1年(365日)では1277円の違いが生じてきます。ビルトイン食洗機の価格は、据え置き型を数万円上回ることもありますが、新築・リフォーム時の割引などを組み合わせると、総コストは、数年で据え置き型よりもお得になる可能性が出てきます。食器洗浄機の導入前に、こうしたデータを参考にしてみてくださいね。