ビジネスからプライベートまであらゆるシーンで活躍してくれるパソコンは今や老若男女問わず馴染みのある家電です。しかし、節電に関して言えばどうでしょうか?
パソコンはどういった状態にすれば電気代を節約できるのかわかりにくい家電かもしれません。
そこで、今回は一般的なデスクトップパソコン(本体と液晶モニターが別のもの)を想定して電気代の節約方法を分かりやすくご紹介していきます。本題に入る前にパソコンがどのくらい電力を消費するものなのか確認しておきましょう。
パソコンの消費電力
某社の最新パソコンでは本体の消費電力は最大で240W、未操作中40W、スリープ中1Wとなっています。
液晶モニターは17インチのモニターで最大40Wです。
常時使い続けると最大280W。1時間で280Wh=0.28kWhになります。
日中は1kWh当たり約22~27円なので1時間使い続けると6~7.5円かかります。
10畳用エアコンの消費電力が560W程度なのでその半分を使うという計算になります。
上記の例は常時使い続けた時のことなのであまり無いと思われがちですがゲームや動画編集など、性能をフルで使い続けた場合この値になります。
こういった使い方をする時には特に節約が重要なのです。この状態から節約することを考えていきます。
目が疲れない明るさにする
パソコンではまず液晶モニターの節電がかかせません。
目が疲れない優しい輝度は最大輝度の6割程度だと言われています。
最初は少し暗く感じるかもしれませんが次第に慣れてきて目も疲れないことを実感できるでしょう。これで消費電力は約4割の節約になります。
40Wが24Wにまで節約できる計算です。
こまめにスリープ状態にする
本体ではCPU、HDDディスクが主な節約材料です。
未操作中(つけっぱなしで未操作)状態でもおよそ40W消費し続けています。
設定では一定操作をしないときにはDISKを止めるものもありますがそれでも20W、半分程度です。
本体はスリープの機能があるのでこまめにスリープにすれば20~40Wが一気に1Wにまで抑えられます。
さらにスリープ状態の時にはモニターも1W程度になります。
1時間放置したとしてもスリープ状態であれば通常時と比べ相当な節電になるのです。
スクリーンセーバーを解除する
スリープモードと同じように、スクリーンセーバーも節電になると思われている方も多いかもしれませんがこれは誤解です。
スクリーンセーバーは離席時に覗き見防止のセキュリティ対策として用いられるもので節電を手助けしてくれるものではありません。スクリーンセーバー中はディスプレイの映像処理によって予想以上に無駄な電力が消費されている可能性があります。
離席時は電源を消すか、前述したようにスリープモードを活用しましょう。
ノートパソコンに乗り換える
また大きく節電したいのであればパソコンはやはりノートにすることです。
最新のノートでは最大50W程度のものが主流です。
デスクトップの本体+液晶280Wに対しノートは50Wですのでノートパソコンに変えるだけで大幅な節電になりますね。
ノートパソコンでさらに液晶の輝度を落とすと5W程度の節電ができ45Wになります。
いかがでしたでしょうか。普段節電を意識することは少ないかもしれませんが、パソコンは意外と電気を使っています。こまめにスリープ状態にして節電を心がけましょう。