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スマートコミュニティはいつからあるのか?

スマートコミュニティ

スマートコミュニティの始まり

スマートコミュニティ的な発想は、西暦2000年前後の第一次ITブームにさかのぼります。当時から、コミュニティレベルで、IT技術を駆使して需要や分散型電源をコントロールしてエリアでの導入メリットを最大化するコンセプトが提唱されていました。当時はこのような概念をスマートコミュニティとは呼ばず、プレミアム・パワー・パークなどと言う表現が用いられていました。

 

例として挙げると、カリフォルニアのプレザントン・パワーパークなどがありました。これは多品質の電力供給(高品質交流、電力会社と同一品質の交流、直流)と熱供給を同時に達成する供給システムをリアル・エナジー社が開発し、西暦2005年春までに設置する計画でしたが、その後のIT不況の影響や電力供給に関する法規定などのよりいったんはとん挫しています。

当時の西暦2000年ごろのプレミアム・パワー・パークでは新エネルギー、省エネルギー、分散型電源などの技術そのものは今のスマートコミュニティと大きく変わらないものの、それを束ねるICTに関してはかなり様相が違っていました。

たとえば、今ではスマートフォンなどの技術の進展により、無線による情報通信網がスマートコミュニティの中心に捉えられていますが、当時は光ファイバーが近い将来、世界的に縦横に張り巡らされると言うイメージが持たれていました。

スマートコミュニティの現在

この頃、日本のパソコンがDOSVと呼ばれる汎用機に移行し始めた時期であり、サーバー・クライアントと言う分散処理の概念が浸透しはじめた時期でもありました。当時は、ワークステーションと言う高規格の個人用端末がパソコンとは区別され、UNIX系のエンジニアリング・ワークステーションが工学系の用途などに使われていましたが、今ではサーバー・クライアントと言う概念の中、ワークステーションに相当する機能がサーバーとなって、データセンターなどに設置され、ユーザーは普通のパソコンを端末とするクライアントに変わっていったと言う歴史的変遷を経ています。

 

事業的には、同じころに電力、ガス、通信などのサービスを、ワンストップでサービスする総合サービス会社と言う概念が提唱されたのもこの時期です。スマートコミュニティには、公共サービスの統合と言う事業面の変革も含まれていることを示唆する動きでもありました。