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スマートコミュニティと災害

スマートコミュニティ

災害に強い地域づくり

スマートコミュニティの形成の際、災害に強い地域づくりをその目的とする場合があります。

エネルギー供給面から見れば、一極集中型の大規模発送配電体系よりも、小規模で需要地に近い分散型電源のほうが、災害が発生した際にも、小規模で需要バランスを自律的に取る(マイクログリッドと言う)システムのほうがいざと言うときに安心です。

また、需要家サイドからは、災害時に自らエネルギー供給源がある場合、例えば蓄電池の形で家庭に蓄えがあれば災害に強いと言えます。

 

しかしながら、これらの電力供給システムでは、需要バランスを取ったり家庭での蓄電池を上手に使おうとする時は、どうしてもこれらを制御する機器やソフトウェアが必要です。さらには単独運転と言う系統から切り離された状態で使用する場合、感電などの事故を起こさないための安全確保の仕組みが欠かせません。その場合、災害に強いエネルギー供給体系を作るにはスマートグリッド技術が不可欠です。

 

また、電気と並んで、震災時には通信機能が失われ、多くの人々が不便を被る事があります。今や携帯電話やスマートフォンといった端末による情報発信や提供は安否確認の際にもなくてはならない存在となっており、こうした機能維持のためにもグリッドの制御技術や蓄電池が活躍するわけです。

 

さらに、ピーク時の需要抑制手段だとして注目されているデマンドレスポンス(需要応答)は、需要家に節電を促す誘因を与えることを実現しようとするサービスで、災害時に供給能力が大幅に削減された時などに力を発揮します。

日本ではこうした視点が東日本大震災以降強く意識されてきていますが、世界に目を向ければ、大雪、大洪水、干ばつなど、様々な災害は後を絶ちません。スマートコミュニティの形成による災害位強い地域づくりは世界で注目されています。