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スッキリ解決!賢いエアコンの選び方

近年は、各社差別化のために様々な付加価値がついたエアコンがたくさん登場していますが、それが選ぶ際の“迷いの種”にもなりますよね。今回はそんな迷いを持つ人のために、“取り付ける環境”を基準とした、賢いエアコンの選び方をご紹介していきます。

 「リビングに取り付けたい!」

省エネ機能を優先する

家の中でも特に面積が広い場所であり、人が集まる機会が多いのがリビングです。リビングは必然的にエアコンを使用する頻度も増え、電気代も高くなります。夏場は、家庭における電気使用量の50%以上がエアコンだそうです。つまり、“効率よく部屋全体に風を送る機能”と“電気代を安くする機能”がリビングに適切なエアコンの機能と言えるでしょう。

製品を選ぶ際は、省エネ達成率・時間当たりの電気代・COP数値(消費電力1kw当たりの運転能力、数値が高いほど省エネ効果も高い)の3つを見て判断することをおススメします。

具体的な省エネの機能

省エネにつながる代表的な機能を2つ紹介します。

1つは、“フィルター自動洗浄機能”です。内部のフィルターを自動で掃除してくれる機能で、ホコリや油の付着による風量の非効率リスクを大幅に軽減してくれます。この機能が搭載されやエアコンが私の家にも一台ありますが、掃除の手間が省けて電気代も20%ほど下がったので、とても満足しています。

2つ目は、“センサー機能”です。エアコンに内蔵されているセンサーが、部屋の状態に適したエコ運転を行います。センサーが感じる“条件”はエアコンの種類によって異なります。室温・外気温・湿度・人がいる位置、などを見極めて、最小限の効率で気流や風量を調整しながら運転してくれる機能です。

広い部屋によりおススメしたい機能だと言えます。

 

「子供部屋や居間に取り付けたい!」

機能と安さのバランスで選ぶ

リビングよりも狭く使用頻度がそれほど多くない場合、高機能で高価なエアコンを部屋に置くことはあまり合理的とは言えません。ですが、あまりに安価な製品だと耐久性がなかったり汚れやすかったりして、むしろ維持費や掃除費がかかってしまうのも事実です。

価格が比較的安くても、必要最低限の機能が十分備わっている製品はたくさんありますので、安さと機能のコスパで選ぶことも基準の1つです。

「“リビングよりも狭い”ってどれくらい?」具体的な定義

ここまで書いてきた“部屋の広さ”について、簡単に定義を説明します。

まず、“リビングに適したエアコン”というと、おおむね8畳以上の部屋のことを指します。もちろん、リビングの中には20畳を優に超える部屋もありますし、こうした大きな部屋に推奨される種類のエアコンもあり、スペックや価格も相応のものとなります。

反対に、8畳未満推奨のエアコンは、居間や子供部屋に適した標準的な機能と安価で提供されているものが多い、ということです。

ただし、“機能が少なく価格が安い=質の悪いエアコン”ではないので、勘違いしないようにしましょう。

「住環境に合わせて選ぶ」

冷房重視か暖房重視か

エアコンの種類には、“寒冷地エアコン”という暖房に特化した性能を持つものがあります。本体は通常のエアコンと変わらないのですが、室外機に違いがあります。

①熱を集めるための熱交換器の性能と表面積が高められている

②霜取り運転のスパンが短く、効率的に暖かい風を送ることができる

という特徴があります。

霜降り運転とは、室外機に付いた霜を取るためにエアコンの暖房機能が一時期止まる機能のことです。おおむね外気温が2℃以下になると霜が発生しやすいとされています。

木造か鉄筋か

たとえば、木の箱と鉄の箱があったとします。そこに冷たい空気を送り込んで蓋をすると、どちらがより長く冷気を保てるでしょうか。答えは、鉄です。エアコンのスペックを見ると、「畳数の目安:8~10畳」というような表記があるのですが、意味をご存知でしょうか。実はこれ、“8畳から10畳の部屋に最適”という意味“ではありません”。

これは、“木造なら8畳、鉄筋なら10畳まで冷暖房効果が発揮できる”、という意味になります。鉄骨と木造では壁や屋根にできる隙間が異なり、密度も違ってくるのでこうした表記がされているのです。

少しややこしいですが、一度覚えてしまえばより自分の家に合ったエアコンを選べるヒントになり得ます。