現在ほぼ100％の家庭や店舗で一般電気事業者から電気を購入しています。新電力から電気を購入する際には必ず今の一般電気事業者から新電力へと契約を変更する必要があります。では、実際、どのように契約を変更するのでしょうか。

 

 

出所:広域的運営推進機関設立準備組合

スイッチングシステムとは

契約変更をするときにスイッチング支援システムというものの導入が行われます。
これは、迅速な契約変更や二重での契約を防いだり、どことも契約していない状況に陥らないようにしたりするために必要なシステムです。

役割

具体的には、需要家が新電力や一般電気事業者などの現在利用している小売業者に契約の変更を申請すると、スイッチング支援システムが新たに契約を結ぶ小売業者や送電線を扱う業者に情報を伝えます。これによって滞りのない契約変更が行われるという仕組みです。基本的にこのスイッチング支援システムはスマートメーターとの連動が前提となっています。このシステムと並行してスマートメーターへの付け替え工事も順次進められていく予定です。

 

スイッチング支援システムは電力自由化に際して停電などの障害を起こさないために非常に重要なシステムです。
現在のスケジュール（電力自由化までのスケジュール）では2016年の1月に契約変更の予約が始まります。それまでにこのシステムを完成させることが急務の課題となっています。