コジェネレーションシステムは電力と熱という二つのエネルギーの発生方法やその規模で分類されています。
コジェネレーションシステムの分類は大きく分けて二つあります。
一つ目は石油や天然ガスの燃料を燃やし発電しその排熱を利用するもの。
二つ目は水素と酸素から発電させる燃料電池の排熱を利用するもの。
現在主に普及しているのは一つ目の方法で、今回いくつか紹介するコジェネレーションシステムも一つ目の方法に基づいています。二つ目の燃料電池を利用したシステムの代表として「家庭用燃料電池 エネファーム」があります。燃料電池を用いた大型のコジェネレーションシステムは今のところ実証実験段階です。
◆ディーゼルエンジンシステム
ディーゼルエンジンの排気熱を利用して蒸気を作ったりエンジンを加熱する際に温度が上がった水道水を給湯としたりします。灯油や重油を燃料にしているため安価で済むメリットがありますが二酸化炭素排出が懸念されます。
◆ガスタービンシステム
高温のガスを利用してタービンを回すことによって発電を行い、その際排出される排気によって蒸気を作成する方法です。その蒸気を蒸気タービン発電機に送って更に発電を行う活用方法もあります。このように二つの発電機を用いた方法を「コンバインドサイクル発電」と言います。
◆ガスエンジンシステム
前述のディーゼルエンジンのガス版です。ガスエンジンの排気熱で蒸気を作成したり、エンジン冷却の際に水道水を加熱して給湯に利用したりします。環境面で言えば、上記のディーゼルエンジンとガスタービンを利用したものより二酸化炭素の排出は少ないです。
最後に、最も身近で分かりやすいコジェネレーションシステムの事例を紹介致します。
それは、自動車のエンジンを燃焼した際に発生する熱を車内暖房の熱源に利用するというものです。
コジェネレーションシステムと聞くとなんだか難しそう、と思って敬遠してしまうかもしれませんが実はこんなにも身近で使われていたのです。
諸外国と比べると、日本にコジェネレーションシステムが導入されてからはまだ日が浅いです。
しかし、その分発展する余地もあるということです。
今後、日本のコジェネレーションシステムの発展から目が離せません。