2016年4月の電力自由化に伴い、ガス会社が電力へ参入し、様々なガス＋電気のセット割プランを打ち出しました。
今年2017年4月からは、ガスの自由化が開始されます。今度は電力会社がガスへ参入し、新たなガス＋電気のセット割が発表され始めています。
「ガス＋電気のセット割とは？」
2016年4月の電気自由化に伴い、新電力へ多くの新規参入企業が参入し、激しい顧客争奪戦が繰り広げられています。
その競争の中で勝ち抜くために各事業者が取り組んでいる戦略の一つがセット割です。
ただ単に電気代の値下げを図るのではなく、電力とガスのサービスをまとめて販売することで割引を提供するプランです。
既に多くの顧客を獲得しているガス＋電気のセット割ですが、これは電気自由化に伴って既存の電力会社から顧客が流出した状態です。
ガス自由化を見越して顧客の囲い込みを図っていました。
今回はガス自由化に伴い、電力会社がガス＋電気のセット割を打ち出す形になっています。
これからはセット販売が当たり前に
これまでガス会社については、それぞれの居住地域によって当然のように業者が決まっているような状態で、特に意識をすることありませんでした。
安いのか高いのかという概念もなく、これまでは「使い方」によって節約を考えるようなジャンルでした。
しかしこれからはガスの自由化に伴い、これまでの概念が大きく崩れていきます。
既存のガス会社だけでなく、他業種からの新規参入企業が加わることで様々なサービス・料金体系がうまれるでしょう。ガス＋電気のセット割もこの中の一つです。
既に大手電力会社数社が参入することを表明しています。
ガスも自由に選べる！電気も自由に選べる！そうなると、電気料金・ガス料金だけではなく、付加サービス（セット割など）で大きな割引率を提示する会社も現れてくるでしょう。
これからはよりお得で安くなる会社を選べるようになるのです。
ガスの自由化によって新たなセット割も増える？
現段階では、関西電力・東京電力エナジーパートナー・中部電力・東北電力が、ガス自由化に向けて様々な動きを見せています。
東京電力エナジーパートナー
東京電力エナジーパートナーではガス自由化に向けて、既存都市ガス事業者であるニチガス（日本瓦斯）との提携を発表しました。
ニチガスでは、ガス自由化の始まる4月から供給開始を予定しており、東京電力エナジーパートナーでは7月より開始予定となっています。
ニチガスでは、「エネルギー診断」（新料金メニューの情報がいち早くもらえる）も登録受付中となっています。
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中部電力
中部電力では「ガスもはじめる部」を立ち上げ、ガス自由化料金プランを発表しています。
供給エリアは、東邦ガスの3県（愛知、岐阜、三重）を対象としており、2017年4月より供給予定となります。
一般家庭向けへガス料金が2年間で約11,100円お得になるという「カテエネガスセット」というセット割プランが、すでに申し込み受付開始しています。
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関西電力
関西電力では、ガス自由化に向けて、「なっトクプラン」という新たなプランを発表しています。
大阪ガスのガス料金よりも安く、電気とのセット割で3%引き、さらに早期契約割引でさらに1%安くなるという3つのお得なサービスを盛り込んだプランになっています。
また、「関電ガスへようこそ！」という、抽選でもらえるプレゼントキャンペーンも実施中（先行申し込みが対象）となっています。
ガス自由化前から積極的な展開を見せていて、大阪ガスとの競争が浮き彫りになってきています。
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東北電力
東北電力は、LPガスを提供するカメイと提携し、LPガス＋電気のセット割プランの提供予定を発表しました。
カメイの「すまいるガス」（LPガス）と、東北電力の新プラン「よりそうプラスファミリーバリュー」（電気）をセットで契約することにより、カメイの「すまいるセット割」へ加入可能となり、LPガス料金がおトクになるというサービスになります。
ガス＋電気のセット割は契約しやすさがポイント！
セット割とは、同じ会社で契約することによりお得になる割引サービスですが、ガス＋電気の相性はバッチリなのです！
例えば携帯電話やネット回線などは、2年間継続前提で契約しているなど、「解約時期」を見極めないと契約解除料が発生してしまうパターンが多いです。
新しい機種が出た・引っ越ししなきゃならない・・・様々なタイミングで契約見直しを検討することになりそうです。
また、ガソリン・スーパー・クレジットカードなどは、既に使用している場合には検討の余地がありますが、使用する予定がないのにセット割の為に新規契約するのも手間ですよね。
電力自由化の際には、各企業が様々なセット割を発表しました。「電気＋ガス」、「電気＋携帯」、「電気＋ガソリン」、「電気＋ネット回線」などなど、100社以上が存在する新電力ならではのプランが続々と登場！
お得になるのは消費者にとって嬉しいことですが、契約を変更するのにはタイミングなども重要なポイントとなっていました。
ガスは、現代社会で私たちが生活していく上でなくてはならない必需品です。解約時期に解約手数料が発生する恐れもありません。
また、引っ越しの際にはまとめて一緒に解約・新規契約すれば今よりも手続きが楽になります。契約しやすいのはありがたいですし、セット割を検討しやすくなりますよね！
まとめ
ガス自由化に伴う新規参入企業の数は、それほど多くありません。正直なところ、出足は鈍いです。
電力自由化に伴う新電力への切り替えは全体の3％弱にとどまっていますが、ガス自由化に伴って切り替えを検討される方が増えれば、今後の参入企業にも変化があるかもしれません。
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