石油や石炭など化石燃料は有限です。石油が約50年、石炭が約100年で枯渇してしまうと言われています。近年では、いかにこれらの資源を使わずにエネルギーを得るかが課題となりました。
これが省エネという概念の始まりです。
その後、再生可能エネルギーをいかに活用するかが人々の関心事となりました。
しかし、実は人類は資源枯渇の問題に対して昔から取り組んでいたのです。
永久機関の歴史
18世紀・19世紀の科学者たちは永久機関をいかに発明するかに躍起になっていました。
実現できない永久機関
今の常識で考えると実現が不可能に思われる永久機関。
世界の有名な科学者たちが考えた永久機関を目指したシステムをご紹介します。
セルフ・フローイング・フラスコ
水が重力によって落ちる力を利用して上に押し上げ、常に水が流れるようになります。しかし、実際はチューブの水面が本体の水面の高さより上になることはありません。
出所:https://www.youtube.com/watch?v=287qd4uI7-E
しかし、実際はチューブの水面が本体の水面の高さより上になることはありません。
オーバー・バランス・ホイール
輪についているおもりが動くことによって左右の重さのバランスが変わり右方向へ回るというもの。
出所:https://www.youtube.com/watch?v=287qd4uI7-E
しかし、実際は右側に荷重がかかるのと同じように左側にも荷重がかかるので止まってしまいます。
このように、永久機関が机上では完成しても実際に動かしてみると止まってしまうのです。基本的に永久機関は物理の法則に反するものなので、存在しえないというのが、18世紀19世紀の研究の結果導き出された答えなのです。もし、実現していれば、エネルギー不足を杞憂する心配もエネルギーをめぐる戦争もなかったと考えると夢がありますね。
その②へと続きます。エネルギー資源が不要な世界~永久機関とは②~