イタリアにて電力消費量史上最高記録更新

イタリアのアペニン山脈では７月、異常な暑さにみまわれ、イタリア史上最高電力消費量を記録しました。

 イタリアにて電力消費量史上最高記録更新

イタリアでの７月の電力消費量は320億kWh（昨年同期比134％）となりイタリア史上最高電力消費量となりました。電力消費量増加の原因は、異常な気温による冷房機器の利用率、利用時間が大幅に伸びたことが挙げられています。今回の出来事はエネルギー資源に乏しいイタリア（エネルギー自給率18.8％）としてはあまり嬉しいニュースではなく、今後よりいっそうに省エネルギー化を進めていかなければなりません。

イタリアの電力事情

他の先進国同様に一人あたりの電力消費量はイタリアにおいても増加傾向にあります。

イタリアにおける一人当たり電力消費量

各国同様に経済成長に伴い増加する電力消費量に対応するためエネルギー開発に取り組んむイタリアですが、1987年の国民投票の結果、国内全ての原子炉が閉鎖されており、火力発電による対応を進めています。しかしながら、電源立地難が続き新規電源開発が遅れたため、不足電力分をフランスやスイスなどから電力を輸入しているため上記のようなエネルギー自給率となっているのが現状です。そのため、今回のような気温のピークが続いた際の対応や、家庭だけでなく工場やオフィスにおける省エネ化の取り組みが今後も進められていくと考えられます。