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アンペール①~繊細な研究者~

アンペール

今回はアンペールについて紹介したいと思います。

電流を表す単位である「アンペア」。
この単位はアンドレ・マリー・アンペールというフランスの物理学者にちなんでつけられました。

 繊細な研究者アンペール

幼少期

裕福な商人の子供としてフランス、リヨンに1775年に生まれました。

幼い頃から知識欲が強い子でしたが近郊に学校がなかったために父親に家庭で数学などの勉強を教えてもらい、それ以外のラテン語などの勉強は自分でやっていました。アンペールの晩年の言葉によると18歳の時には既にその当時の数学の研究成果はすべて理解していたにもかかわらず、非常に繊細な性格を持ち、18歳の頃に父親が断頭台で死刑になり心を痛めてしまいました。

アンペールはそこから何事にも無気力になってしまい、何もせずに暮らすことになります。

 

アンペールの復活

1年ほど家に引きこもっていましたが、やがて生気を取り戻し、リヨンで数学教師として働き始めます。

さらに1799年には数年の求婚が実り最愛の女性と結婚することになります。
その翌年には男の子を授かり、幸せの絶頂だったアンペールですが出産を機に奥さんは体調を崩してしまいます。

そして1803年にアンペールがリヨンに教師として単身赴任している間に奥さんは亡くなってしまいます。

さらに絶望したアンペールですが、今回は引きこもることなく、リヨンを離れ心機一転パリでの生活を始めます。

また初めて執筆した数学論文が評価され理工科学校の復習教師に任命されるなど着実に評価され始めました。
そしてその後も数学の論文を書き続けていたアンペールは評価され、1814年に学士院の数学部門会員に選ばれました。

アンペールはこの後、数学者として功績を残すことはないのですが、この任命を機にアンペールは化学の研究に力を入れ、その後自分の名前を世に轟かすことになるのです。

アンペールその②