電力小売市場の開放と同時に600社以上の参入が予想されています。
数多くの大企業の参入が発表されている中、メディアではガス会社が本命であると頻繁に報道されています。
なぜ、ガス会社が本命と言われているのでしょうか?
発電施設を有するガス会社
ガスを供給しているガス会社。
実は比較的大規模な火力発電施設を所有しています。
実際、東京ガスは現在総計200万kWほどの発電施設を操業しています。
これらの発電所はLNGを燃料として発電をしています。
そのLNGの輸入は商社とガス会社が大半を担っています。
つまり、ガス会社は燃料の調達から発電・配電まで一貫したサービスを展開することができるのです。
顧客基盤が盤石なガス会社
現在も電力供給とほぼ同じビジネスモデルのガス供給を行っているガス会社。
営業所基盤や人的リソースなどノウハウは多分にあります。
弱点は、地域的な制限だと言われていました。
しかし、東京ガスや大阪ガスを中心として全国的に事業を展開することが可能なエネット(高圧電力のシェア拡大を続けるエネットとは 参照)を創立しました。
これにより、東京・大阪の大都市部での展開に問題はなくなりました。ガスとのセット割引や一括清算などソフト面でのサービス向上も見込まれています。
やはり、メディアが取り上げるようにガス会社は新電力の有力候補と言えるでしょう。しかし、他の新電力各社が特色あるサービスを発表してきたときには、互角の競争となるかも知れません。