東京急行電鉄株式会社（以下、東急）は10月1日付けで電力小売専門の「東急パワーサプライ」を設立することを発表しました。

2016年4月から一般家庭向けにサービス開始

今回の発表では電力自由化が行われる2016年4月から一般家庭向けに電力供給を開始するとしています。10年間で五十万世帯に電力供給を行うことを目標として、シェア獲得を目指していくようです。また、設立と同時に経済産業省・資源エネルギー庁に「電力小売事業社登録」の申請を行います。

>>電力小売事業社申請に関してはこちら
・電力小売の登録が開始。初日には24社が申請
・【速報】小売電気事業者の申請が50社を突破か

東急が電気を売るということ

鉄道会社が電気供給を行う。親和性があるようなないような。なぜ東急が電力供給を新事業として立ち上げたのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか？

鉄道事業よりも不動産・CATV事業とのシナジーを

東急は鉄道会社であると同時に、不動産会社でありケーブルテレビ事業者なのです。大規模な都市開発を行っていく中で、電力などのインフラ事業は欠かせません。インフラ事業の一部として電力供給を行っていくというイメージです。実際、今回の東急パワーサプライのメインターゲットはケーブルテレビ加入者としています。ケーブルテレビとのセット割や不動産とのセットなどのパターンで展開していくものと思われます。J:COMやケイ・オプティコムといったケーブルテレビ大手も新電力として参入してくることになるので、ケーブルテレビと電気という組み合わせは一大勢力になるかもしれません。

 

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特定規模電気事業者(PPS) 電力自由化 2015-09-29